山Pこと山下智久さんが主演するドラマ「インハンド」(TBS系)。天才科学者役の山下さんが、演じながら感じていることを小中学生向けのニュースマガジン「ジュニアエラ」5月号で語った。キーワードは「オリジナリティー」。山下さんのオリジナリティーとは?

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 今回、僕が演じる主人公の紐倉哲は、寄生虫を専門とする天才科学者です。「未来の人類のため」という大志をもって研究をしている男なんですが、とっつきにくく、何を考えているか分からない。そのため、まわりから変わり者とみられてしまう。みんなと同じじゃないから変わり者って人はよくいうけれど、紐倉を演じているとそうなのだろうかと思うんです。

 紐倉が人類を救おうと思って研究するためには、まわりと同じことをしていたらその答えは永遠にみつからないですよね。そういう意味で、研究に没頭する姿勢は科学者ならではですし、科学者がまだ開けたことのない扉を開けるために日々研究している。それが変わっているのか――。僕は、それはオリジナリティーだったりユニークさだったりだと思うんです。

 僕自身のオリジナリティーはといえば、「知りたい欲」が強いので、いろいろなことに挑戦するのが好きなことです。

 僕は新しいことを知るためには、まず学ぶことだと思っています。芸能活動でも学生生活でも学ぶことで、人生の奥行きも変わり、ぐっと広がってきたと実感しています。でもただ学ぶのではなくて、「自分が何になりたいか」のイメージをもつことで、どんなにつらくても失敗しても乗り越えられるし、人それぞれがもっている星(オリジナリティー)を輝かせることができるんじゃないかな。

■山下智久(やました・ともひさ)
1985年、千葉県生まれ。ジャニーズ事務所所属。2006年に「抱いてセニョリータ」でソロCDデビュー。3シーズン(2008年、10年、17年フジ系)にわたる人気シリーズのドラマ「コード・ブルー ドクターヘリ 緊急救命」に出演。またさまざまなドラマで主演を務めている。

※月刊ジュニアエラ 2019年5月号より

ジュニアエラ 2019年 05 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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