事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■結核のゾウに全国から支援の輪(2018年11月29日 広島県)

 福山市立動物園で飼育されているゾウの「ふくちゃん」は、推定20歳のメス。マレーシアで親とはぐれたところを保護され、2001年に福山市にやってきた。現在国内で唯一のボルネオゾウという。頭のふさふさした毛と、笑っているような目を細めるしぐさが人気だ。

 このふくちゃんが15年秋、結核に。一時は命の危険もあったが、薬で症状が落ち着き、18年10月に治療を終えた。

 だがまだ再発の可能性があるため、動物園が支援を募ったところ、2カ月ほどで約700万円が集まった。寺岡千佳雄園長は「予想外でした。ふくちゃんが安心して暮らせる環境を作っていきたい」と話している。

 応援コメントも850件以上、届いたという。

■消防車 水を入れ忘れて出動(2018年11月20日 鹿児島県)

 鹿児島県伊佐市で10月、民家が全焼した火災で、消防車が水を積まずに出動し、消火開始が遅れたことがわかった。

 隊員がホースを伸ばしてノズルを民家に向け、別の隊員が消防車の弁を開けたが、水が出なかった。約300メートル離れた川の水をくみあげて放水を開始したのは約5分後。すでに民家の約3分の2が焼けていたが約1時間20分で鎮火。木造平屋建て住宅と倉庫計約270平方メートルが全焼したが、一人暮らしの79歳の女性にけがはなかったという。

 火事の数日前にエンジンが故障し、レッカー移動するため約2トン入っていた水を抜いたが、修理後に水を入れ忘れたという。その後の水の有無の点検も怠っていた。

■クルミがぎっしり縄文時代のかご発見(2018年11月29日 福島県)

 福島県南相馬市の鷺内遺跡で、縄文時代晩期(約3千年前)の貯蔵穴から、クルミが大量につまった編みかごが見つかった。

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AERA編集部
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