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専門家が「真っ先に検討してほしい」確定拠出年金って?

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 年金危機が叫ばれる中、注目されている「確定拠出年金」。漫然とローリターン商品を選ぶより、ここは主体的に攻めてみては?

「確定拠出年金」とは、公的年金に上乗せする私的年金で、加入者自身が商品を選んで運用する。その名の通り、掛け金(拠出金)額は決まっているが、将来の給付額は運用成績次第で変わる。自営業者や企業年金制度のない会社員などが加入できる「個人型」と、会社員の「企業型」があり、それぞれ掛け金の上限額が定められている。

 運用と聞くとハードルが高く感じるかもしれないが、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんは「確定拠出年金は老後資金作りにとても適した制度。真っ先に検討してほしい」と言う。税制優遇が手厚いことなどが理由だ。

 まず、支払った掛け金はすべて所得から差し引かれるため、所得税と住民税の支払いを減らすことができる。個人型の場合は全額、企業型は自分で掛け金を出した分が対象だ。

 仮に課税所得600万円の人が年27万6千円を掛けた場合、8万2800円も節税効果がある。

 個人事業主などが加入できる「国民年金基金」も所得控除の対象だが、予定利率が固定で、現在は1.5%だ。「原則、加入時の利率が適用されるので、物価上昇分をカバーできない可能性もあります」(竹川さん)

 確定拠出年金のデメリットは、60歳まで掛け金を下ろせないことと、運用成績が悪ければ受給額が下がりかねないリスクだが、物は考えようだ。確定拠出年金加入者の投資教育に携わる大江英樹さん(オフィス・リベルタス代表)はこう話す。

「いつでも現金化できる仕組みなら、すぐに手を付けてしまいやすく、複利効果を損ないがちです。運用リスクについては、短期で見れば確かに心配ですが、確定拠出年金は長期運用が基本です。資本主義の世の中が続く限り、世界中のどこかで経済発展は続きます。長い目で見ればそれほど心配することはありません」

AERA 2014年12月15日号より抜粋


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