田原総一朗「プーチンと同調も支離滅裂なトランプ発言」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「プーチンと同調も支離滅裂なトランプ発言」

連載「ギロン堂」

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田原総一朗週刊朝日#田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

(※写真はイメージ)

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 ジャーナリストの田原総一朗氏は、ロシアに歩み寄るトランプ大統領の行動を批判する。

*  *  *
 トランプ大統領が、中国を、そして北大西洋条約機構(NATO)各国を相手に激しい貿易戦争を演じている。米国の貿易赤字の約半分が中国からの輸入であり、米国第一主義を掲げるトランプ氏にとって、中国との貿易戦争はやむを得ない、ともいえる。とくに習近平国家主席は、“中国製造2025”、つまり2025年に、中国は経済力で米国に追いつき、そして追い抜くと宣言していて、トランプ氏としては、これを潰したいのであろう。

 ところが、トランプ氏は中国だけでなく、NATOの会合で、NATOの安全を守るための米国の負担が重すぎると、予算の少ない国々を1カ国ずつ名指しして、各国首脳を厳しく批判した。とくに、ドイツのメルケル首相に対しては、ロシアからの天然ガス供給計画をめぐって、“ロシアの捕虜になった”とまで酷評した。そして、米国の同盟国であるEUを“敵”だとまで言い切った。

 そのうえで、7月16日にヘルシンキで、ロシアのプーチン大統領と2時間以上会談した。通訳を入れて、二人だけの会談である。いったい、トランプ氏は、なぜこの時期にプーチン氏と会談をしたのだろうか。

 ロシアはウクライナのクリミア半島を併合したことで、ヨーロッパをはじめ世界各国から制裁されていて、米国も制裁している側なのである。それに、シリア紛争では米国やEUは反アサド側を支持しているのだが、ロシアは公然とアサドを支持していて、米国とロシアは大きく対立しているのである。いわば世界で孤立しているはずのプーチン氏と、わざわざ会談をしたのだ。

 しかも、問題の米国大統領選挙でのロシアの介入について、プーチン氏は記者会見で全面否定し、トランプ氏は、“米司法当局とプーチン発言のどちらを信用するのか”と記者に問われると、“プーチン氏の否定はとても力強い”と答え、プーチン氏の主張が正当だとの見方を示した。


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