大事なのは親がどれだけ子どもと同じ目線で対等に話ができるかということ。「子どもを絶対に否定せず、上から目線にならないよう意識してほしい」と松嶋先生。

 松嶋先生考案の読書感想文のSTEPは全部で七つ。このうち三つを抜粋して紹介します。

STEP1)計画を立て、本を選ぶ

感想文は、短期で詰め込むほど読むのも書くのも嫌になる原因に。やらない日も作りながら2週間程度のめやすで計画しましょう。選書は子どもの好きな本を、大きめのリアル本屋さんで探し、お気に入りの本を2~3冊購入します。

ポイント:子どもが選んだ本は絶対に否定しない

「わぁ、おもしろそう!」「いい表紙だね」など、子どもが選んだ本は全力で肯定して。内容やページ数など気になることがあっても、子ども自身が「読みたい」と選んだ本ならOK !

STEP2)心が動いた文やシーンにふせんをつけながら読む

ふせんはあとでメモとして使うので、75×75mmがおすすめ。心が動いたところに「最高!」「びっくりした!」「無茶だ!」「信じられない!」などなんでもメモしておきましょう。また、ふせんのページだけ読み返しておくと、より感想が出やすくなります。

ポイント:子どもと同じ本を読んでおく

親自身、子どもと同じ本を読んでおきましょう。インタビューがしやすくなるだけでなく、子どもとの意見の違いを知るなど、興味深い発見があることも。

STEP3)ふせんをつけたところについてインタビューをする

ふせんを貼ったときの子どもの気持ちを掘り起こしてみましょう。「ここを『すごい!』と思ったんだね。どうしてそう思ったの?」「こっちのふせんの『信じられない』は、どの辺でそう思ったの?」など、子どもの言葉を受け止めながら、少しずつ具体的な言葉を拾います。

ポイント:思考が止まっていたら無理をしない

インタビューでは「べつに」「普通」など、そっけないことをいう子も。そういうときは怒らずに「翌日にまわしてもよし」くらいにとらえて。

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