もちろん、早稲田大躍進には同大学の女子学生数が増えたことも大きい。同大学の女子学生は1万5520人で37.5%にのぼっている(17年)。

 こんな見方もある。

 航空会社関係者によれば、早稲田大出身のCA採用者には中高一貫校からAO、推薦入試で大学に入学した女子が見られるようになったそうだ。中学生、高校生時代にCAにあこがれていた成績優秀な女子が、AOや推薦入試で早稲田大に入り、卒業後に夢を叶えたというわけだ。
 
 神田外語大では航空業界を志望する学生に向けて、「航空業界対策講座」がある。

 航空会社出身の担当者から航空業界の現状を学ぶ。同講座の特徴は、CAに就くためのノウハウを身につけるだけではなく、「企業とは何か」「航空業界全般の仕事・役割は何か」「航空業界に限らず、社会が求める人物像」も考えさせることである。

 金城学院大文学部英語英米文化学科の「エアラインプログラム」もCA養成に力を入れている。以下、大学からの授業紹介。

「国際線客室乗務員(CA)を長く務めた経験豊かな教員が、航空ビジネスの知識、英語でのコミュニケーション、サービスのあり方について講義します。美しい所作や言葉遣いを学ぶ授業もあります。指導の成果と学生の努力により、多くの卒業生が各国航空会社のCAや国内各空港のグランドスタッフとして活躍しています」(金城学院大ウェブサイト)

 白百合女子大文学部英語英文学科には「ホスピタリティ・マネジメントプログラム」がある。このなかの「ホスピタリティマネジメント特講A(エアライン)」では、(1)航空会社の企業研究、(2)CAや空港地上職の仕事内容の研究、(3)採用試験対策、(4)訓練室の見学などを行っている。

 また、同プログラムの「海外ホスピタリティ研修A・B」において、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズの訓練センターでCAに必要な訓練を体験することができる。なお、このプログラムを担当するのは文学部の島田由香准教授。JALでCA、国際線アシスタントパーサーを経験している。

NEXTCA養成に力を入れる女子大
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