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そもそも森友学園のどこが問題なのか?

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学校法人「森友学園」には国有地(左)を1億3400万円で売却。以前、豊中市に約14億2300万円で売却した土地(写真右側)は、公園になっている (c)朝日新聞社

学校法人「森友学園」には国有地(左)を1億3400万円で売却。以前、豊中市に約14億2300万円で売却した土地(写真右側)は、公園になっている (c)朝日新聞社

 賃貸から売買に変更し、長期の分割払いを認めた例は過去にない。国会で野党は、財務局が異例ずくめの手続きを進めた理由や、8億円を超えるごみ撤去費を引いた根拠が不確かだと追及している。しかし財務省は「適正な時価で処分した」と繰り返し、学園などとの交渉記録もすでに廃棄したとして、詳しく答えていない。

 問題が発覚したのも、財務局が原則公開の売却価格を異例の非公表としたことがきっかけだった。国会審議でもしっかり説明しない国側の姿勢には、朝日新聞などの世論調査で8割前後の国民が納得していない。

 学園は小学校ホームページ(3月に閉鎖)に、名誉校長の「安倍晋三内閣総理大臣夫人 安倍昭恵先生」のあいさつ文を掲載。一時期は「安倍晋三記念小学校」の校名で寄付を募っていた。安倍首相夫妻は土地取引への関与を否定しているが、国会では財務官僚らが意向を「忖度」して動いた可能性が指摘されている。ほかの政治家の関与の有無など、問題の多くは未解明のままだ。

 豊中市議会議員らは、国有地を不当に安く売って国に損害を与えた疑いで財務局職員(氏名不詳)を告発。一方、学園の前理事長・籠池泰典氏も建築費の補助金や汚染土除去の国費を不正受給した疑いが持たれており、それぞれ大阪地検特捜部が捜査している。(解説/朝日新聞社会部・鎌内勇樹)


【キーワード:忖度】
他人の心や立場をおしはかり、物事を進めること。3月23日の日本外国特派員協会での会見で、籠池泰典氏は国有地売却問題の経緯を「(役人が)忖度をしたということでしょう」と語った。通訳は英語で正確に言い換えられないとして、「sontaku」をそのまま使った。

※月刊ジュニアエラ 2017年6月号より


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