なぜ大人はおせじを平気で言うの? 大切なのは言葉の内容ではない 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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なぜ大人はおせじを平気で言うの? 大切なのは言葉の内容ではない

石原壮一郎(いしはら・そういちろう)/1963年、三重県松阪市生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、93年に『大人養成講座』でデビュー。『大人力検定』『日本人の人生相談』など著書多数。最新刊は『大人の言葉の選び方』(撮影/写真部・大嶋千尋)

石原壮一郎(いしはら・そういちろう)/1963年、三重県松阪市生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、93年に『大人養成講座』でデビュー。『大人力検定』『日本人の人生相談』など著書多数。最新刊は『大人の言葉の選び方』(撮影/写真部・大嶋千尋)

 小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「大人の謎 ぶっちゃけ質問箱」。今回は「大人のおせじ」について。回答者はコラムニストの石原壮一郎さんです。

【Q】お母さんはいつも人をほめます。でも、明らかにおせじです。なぜ大人はおせじを平気で言うの?(キーさん 東京都/10歳)

■伝えたいのは内容ではなく「ほめたい気持ち」

「まあー、かわいい赤ちゃんね」とよその子どもをほめたり、「奥さん、いつもおきれいね」と近所の人をほめたり。たしかに、ほとんどの場合、本気でそう思っているわけではありません。

 そもそも、人が言葉を使うのは何のためでしょう。事実や情報を伝えるのも、言葉の大切な役割です。同時に、けっこう得意なのが「気持ちを伝える」ことです。

 お母さんは、よその赤ちゃんをほめることで何を伝えたいのか。その赤ちゃんが客観的に見てどのぐらいかわいいかは、問題ではありません。伝えたいのは、赤ちゃんの母親に喜んでほしい、母親といい関係を続けていきたいという気持ちです。

 客観的には事実とはいえないほめ言葉でも、けっして「ウソ」ではありません。込められている気持ちは、れっきとした「真実」です。自分がほめてもらったときも、言葉の内容はさておき、込められた好意や気づかいをありがたく受け止めましょう。

※月刊ジュニアエラ 2017年5月号より


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