
フォーブズやフィナンシャル・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルなど、日本語でも読める海外の経済誌は少なくない。これらに1月16日からもうひとつ、新しい経済メディアが加わることになった。ビジネスインサイダーである。
もっとも、この名前に聞き覚えのある人も少なくないだろう。ビジネスインサイダーは2009年に米国・ニューヨークで開設されたニュースサイトで、デジタルのみで運営されている。創業からまだ8年目だが、世界中で1億人の読者を持っている、今一番勢いのあるメディアの一つだ。
16日に開設した日本語版ビジネスインサイダーは、ITメディア「ギズモードジャパン」などを運営するメディアジーン(本社・東京都渋谷区)が発行ライセンスを得た。「ミレニアル世代」と呼ばれる、2000年以降に成人した40代以下の世代を主要読者に想定している。米国版ビジネスインサイダーは世界中のニュースをすぐに読めることを強みとしているが、こうした情報を日本語で読めるようになった。さらに、翻訳された記事だけではなく、日本発の経済ニュースなど日本版独自の記事も配信する。
16日に都内で開かれた会見で、谷古宇浩二・日本版創刊編集長は「翻訳記事が中心となるが、独自の記事も4割ぐらいに増やしていきたい。『東洋経済』をライバルとして、若い世代の読者を着実に獲得していければ」と抱負を語った。今年6月までに月間600万PVを目指す方針だという。(ライター・河嶌太郎)
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