
しかし、3月24日に突然、長崎のNPO法人から「ピアノの購入はなかったことにしてほしい」と電話があり、契約はご破算になったという。
AERAdot.編集部が長崎のNPO法人の理事長に経緯を取材すると、次のような説明があった。
「湯浅町のピアノの話を聞き、大手通信販売会社の社長に話を持っていこうとしたが、最終的に商談は成立しなかった。弁護士が作成した書面をみてほしい」

すっかり振り回されてしまった湯浅町。展示会の終了後も、貴重なピアノなので素人では動かせず、湯浅駅の「えき蔵」に布をかけて今も置いてある。松本議長はこう頭を抱える。
「もともと所有者とは展示物として契約をしたが、湯浅町が一時的に保管するという契約条項に変えました。ピアノを弾きたいという申し込みは今、お断りをしています。所有者も一旦は売却を決断し、会社の資金繰りにあてると考えていた。それがダメになってしまって…。貴重なピアノですからすぐに移動させても保管する場所がありません。小さい町で本当にえらいことですわ」
ザ・ビートルズの「伝説のピアノ」はどこへ行くのか。(今西憲之)

