事実は小説より奇なり。朝日新聞が少し前に報じた国内外のB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、“夕日新聞社”としてピックアップ! 脱力系のニュースに肩の力が抜けたり、笑顔がこぼれたりすること間違いなしです! 小中学生向けのニュース月刊誌『ジュニアエラ2024年2月号』(朝日新聞出版)から2023年11月に報じられたニュースをお届けします。
石仏にペンキ「感謝の気持ちで」
中国四川省で1400年以上の歴史をもつ石仏に、赤や緑色のペンキが塗られているのが見つかった。自然の大石に彫刻された磨崖仏で、同省巴中市の山中で2年前に発見されたばかり。地域の石窟の変遷を知るうえで学術的な価値の高い石仏だという。
「塗装」は、「感謝の気持ちを示したい」と考えた家族の依頼を受けた地元の女性が、人を雇って施した。
巴中市の担当者は監視カメラを通してペンキが塗られていることに気付き、警察などに通報したが、遠方の山の中なので止めるのが間に合わなかったという。(2023年11月16日 中国)
イルカのあくび、何のため? 野生でも確認
水族館のイルカが水中で「あくび」をするのを発見した三重大学の研究チームが、野生でもイルカはあくびすることを確認した。
調査対象は、伊豆諸島(東京都)の御蔵島周辺の野生のミナミハンドウイルカ。島の観光協会が持つ1816時間分の映像を分析して見つけた94例の「口開け行動」のうち5例で、あくびの特徴の「口をゆっくり大きく開ける」「最大まで開く」「素早くとじる」行動があった。いずれも午前中で、休息中の行動が目立った。
あくびはヒトだけでなく、サルや鳥、カエルなどでも確認されている。これらは「呼吸で酸素を脳に取り込み、眠気を覚ます」ためだと考えられてきたが、イルカは水中では呼吸ができないため、研究チームは「口を大きく開ける行動自体が覚醒を伴うのでないか」と考察する。(2023年11月14日 三重県)