受験シーズンが佳境に入った。過去に話題となった記事を再配信する。(この記事は、2023年3月11日にAERA dot.で配信した内容の再配信です。肩書、情報等は当時)

 中学受験において、志望校選びはいろいろな情報があり、迷うのも確か。そんな時に頼りになるのが客観的なデータで、中でも特に重視したいのが大学合格実績です。ここでは、「合格率」を指標に、首都圏の中高一貫校のさまざまなランキングを紹介します。中学受験の学校選びの参考としてもご活用ください。

※ 表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2022年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数点2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信
※ 表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2022年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数点2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

 大学合格実績と言っても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。これは各校の卒業生数を勘案して、合格率(合格者数÷卒業生数×100)で算出する。合格者数だけでは、卒業生の多い学校が、どうしても上位にきてしまう。それが合格率順になると、合格者数順とは異なるランキングになる。なおデータの合格者数にはその年に合格した浪人の実績も含まれるため、算出された合格率は、その年の卒業生に占める合格者数の割合ではないことを注記しておきたい。順に見ていこう。

 表1の「難関国立大」を見てほしい。これは2022年の各中高一貫校からの東京大、京都大、東京工業大、一橋大の合格者数合計を基に合格率を算出したものだ。

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大野香代子
大野香代子

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