俳優として多くの作品で活躍する一方、チャンネル登録者数179万人のYouTubeでは飾らぬ日常をさらけ出す動画が人気の仲里依紗さん。4月28日公開の劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」では、鈴木亮平さん演じる救命医療チームのチーフドクター・喜多見幸太の妻、高輪千晶医師を演じる。妊娠後期でありながら、高層ビルの爆発事故に巻き込まれてしまう役どころだ。撮影秘話や、自身の夫婦円満の秘訣について話を聞いた。

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――2021年のドラマ放送から2年ぶりに高輪千晶を演じることに。久しぶりの撮影現場はいかがでしたか?

 ドラマの段階でとてもスケールが大きな作品で、たくさんの方に見ていただいていたので、「そりゃ映画になるよね!」とは思っていました。

 私が演じる高輪千晶は、ドラマではあまり共演者との接点がない役柄だったんです。主人公で「元夫」の喜多見先生ともリモートで会話していたくらい。でも劇場版では実際に事故現場に行き、MERのメンバーに助けてもらう役。一緒にお芝居ができるのは新鮮でした。

 ただ、実際の撮影については「本当に大変だったね……」って言葉しか出てこないです(笑)。

――妊婦でありながら爆発事故に巻き込まれるという過酷な状況だったからでしょうか。

 それもあります。高層ビルの階段を何度も上り下りしましたし、あとは、とにかく暑さ! 夏の撮影だから、もう朝からみんな、全身汗だくで。水着を着て撮影したほうがいいんじゃないか、というくらいでした。特に私は、妊婦用のシリコーンをおなかにつけていたので、あせもがたくさんできちゃいましたね。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」での仲里依紗さん(高輪千晶役)
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」での仲里依紗さん(高輪千晶役)

――喜多見と千晶はドラマでは「元夫婦」でしたが、それが劇場版では再婚していて、しかも千晶は妊娠している。そうした変化について、演じる上で何か意識されましたか?

 ねぇ、いつの間にか再婚していました(笑)。千晶って、実はもともとMERにあまりいい印象を持っていないキャラクターなんです。喜多見先生と離婚した原因も、仕事があまりに忙しいからだし。でも、今回は自分が火災に巻き込まれ、MERのメンバーに助けられることになって、夫の仕事のことも改めて心から認める気持ちになったのかな、とは思いましたね。

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玉居子泰子
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