クラブ活動からオリンピックまで、規模もレベルもさまざまな舞台で、多くの人を夢中にさせるスポーツ。話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つの競技を取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介するよ。今回は陸上競技のリレー。バトンパスに注目だ!
【うんちく(1)】
ルーツは古代ギリシャのたいまつリレー
古代ギリシャでは、たいまつをバトン代わりにして、部族対抗のリレー競走が行われていた。これが、オリンピックの聖火リレーや陸上競技のリレーのルーツと考えられる。
【うんちく(2)】
五輪最初のリレーはバトンなし
オリンピックで初めてリレーが行われたのは1908年のイギリス・ロンドン大会(※)。ただし、バトンは使わず、手と手でタッチしていた。しかし、タッチしたか確認しづらいので、12年のスウェーデン・ストックホルム大会からバトンを使うようになった。
(※)1908年の大会のリレーは、第1・2走者が200メートル、第3走者が400メートル、第4走者が800メートルを走るメドレーリレーだった。
【うんちく(3)】
「オーバー」「アンダー」2種類のバトンパス
現在、バトンパスの方法は、上からバトンを渡す「オーバーハンドパス」と下からバトンを渡す「アンダーハンドパス」の2種類がある。オーバーハンドパスのほうが比較的やさしいので、学校の運動会やオリンピックでも多く使われている。
【うんちく(4)】
バトンパスの工夫で日本が銀メダル!
男子400(4×100)メートルの日本チームは、最近、アンダーハンドパスを採用。2016年のブラジル・リオ五輪では、次走者が手を伸ばしてバトンを受け取る工夫をして距離をかせぎ、記録を短縮、銀メダルに輝いた。
※月刊ジュニアエラ 2017年9月号より