「クラス全員、英語が母語ではないので、最初に自信を持てたのはよかった。週1回でも英語に触れていたことは無駄じゃなかったんだ、と」
1年間IECで英語を学び、長男は地元の中学校、次男は小学校へ。当時、言葉の壁や文化の違いで苦労があったかを尋ねると、兄弟は「ない」と口をそろえたという。
「二人とも臆さない性格が幸いしたのもありますが、息子たちがオーストラリアでの生活が嫌いにならないように夫が裏で心を砕き、いろいろとフォローしていたようです」
「うちにはオーストラリアが合っていた」と話す小島さんだが、安易な留学や教育移住には疑問を呈す。
「とにかく海外へ行けばいいという発想なら、やめたほうがいい。英語は日本でも学べます。多様性は身近なところにもあります。留学のメリットとデメリットを冷静に考えたうえで、子どもともきちんと話し合って決めるといいんじゃないかと思います」
(文/中津海麻子)
【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び2018 (AERAムック)
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