子どもがいると朝6時には起床するので、朝10時からの現場でも、喉がしっかり起きてエンジンがかかっている状態で調子がいいですね。昔はそこまで早起きしていなかったので、10時は調子が出ないことが多かったのですが、今はバッチリです!
――声優という職業を子育てに活かせている部分はありますか?
絵本の読み聞かせで、いろんな声色を使えるという点ですかね。それこそ途中でしんのすけの声に切り替えたり。でもよかれと思ってやっていたら、息子に「もうちょっとまじめに読んでくんない?」って怒られたことも(笑)。
私は子ども向けアニメで男の子の役を演じることが多いので、男の子が興味のあることに関心を持っていますし、自分自身で男の子の感覚を持つことも大事にしています。なので、息子と公園やゲームセンターに遊びに行ったり、家でゲームに熱狂したり。親だから付き合わなきゃいけないみたいな義務感ではなく、子ども目線で一緒に遊んで、夢中になって楽しんでいます。
子どもと一緒に自分も楽しむことでストレス発散
――家の中にイチゴ農園を作ったり、お花見スポットを作ったり、さまざまな工夫をされていると聞きました。
スーパーでいろいろな種類のイチゴを買ってきて、廊下に固定したつっかえ棒に洗濯バサミをつけ、そこに買ってきたイチゴをはさみます。葉っぱの部分は紙で作ったり、百均の造花でデコったり。そうして完成したイチゴ農園でイチゴ狩りをしたら、子どもも喜んでくれました。

コロナ禍で外で花見ができなかったときは、公園でするのと同じような花見をさせてあげたいと思ってネットで桜の木のレプリカを購入し、「これで家で花見ができる!」とワクワクしながら組み立てましたが、思った以上に大きくリビングを圧迫してしまい、子どもたちからは終始、無の反応をされました(苦笑)。

――アイデアを思いつくだけすごいです。
凝り性なんですよね。節分なんて、初めは鬼のお面をかぶるだけだったのに、だんだんとエスカレートして、鬼スーツを着てみたり、ボイスチェンジャー使ってみたり……。もちろん演技にも力を入れます。リアルさを追求し始めたら歯止めがきかなくなってしまいました。
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