――勉強方法も勉強場所も、好みがありますよね。

 リビングはちょっとした雑音が集中力を高めてくれるし、近くに家族がいる安心感もあるんですよね。友だちの真似をして図書館に行ったこともあるのですが、まったくやる気が出なくて、すぐ帰宅してしまいました。

予備校に通わず“宅浪”で東大に合格

――みおりんさんは、1年間の浪人を経て東京大学に合格されています。浪人中、予備校に通わない「宅浪」を選択されたのも、それがご自身に合う方法だったからでしょうか?

 集団授業があまり得意ではなかったことも宅浪を選んだ理由の一つですが、一番の理由は、予備校に行かなくても自分がすべきことがわかっていたことです。現役のときは情報収集が不十分で、「東大に合格するための勉強法」が何なのか、よく理解できていませんでした。受験本番が差し迫ったころにようやく全体像を理解できたものの、結果は不合格。合格発表直後は部屋にこもって泣いていましたが、しばらくして泣いていても仕方がないと気づき、その日のうちに次の1年間の学習計画を立てて、合格体験談などから情報収集を始めました。

――具体的には、どのように勉強されましたか?

 まずは合格するために必要な参考書の一覧を書き出し、それを年間計画とデイリー計画に落とし込みました。わたしはもともと計画倒れの常習犯だったのですが、計画が崩れてしまうのは「1時間で終わると思ったことが3時間かかった」のような見積もりの甘さが原因だと気づき、すべての参考書に関して実際に何度か解いたり読んだりしてみて、かかる時間を正確に見積もってから計画に入れるということを徹底しました。

宅浪時代、やることを書きだして時間を計ったメモ(提供)

 特に意識していたのは、模試です。宅浪だと他の受験生の姿が見えないため、自分の進捗度合いも見えにくくなります。模試を定期的に受けて復習をやり込むことで、自分の立ち位置を把握するようにしていたんです。

 

頑張りの「見える化」で勉強が習慣になる

――動画で紹介されているノートは、どれも整理されていて読みやすそうです。あのようなノート術は、いつ頃身に付けたのでしょうか?

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