――中学生を指導していて、どんなことを感じますか?
素直に取り組んでくれる子が多いですね。中1だとまだ小学生っぽい感じもありますけど、1年生から3年生で本当に成長の幅が大きいので。どんどん成長していく姿を見られるのは、すごく楽しいです。
――子どもたちの野球離れの1つに、少年野球チームの勝利至上主義が指摘されることもあります。
打てたとき、ボールをキャッチしてアウトにできたときの喜びがあるからこそ、野球は続けていけるものだと思います。その経験をできるだけさせてあげたいですが、実際に試合に出られるスタメンは9人です。なるべく均等にと思ってはいますが、大会ではある程度レギュラーを固定しないといけない。
僕らは練習のときから各選手の打率などを必ず記録していて、なぜ試合に出られるのか、なぜ出られないのか、数字で示すようにしています。今は小・中学生もチームを選べる時代ですよね。強いチームだからではなく、純粋に野球が好きとか、楽しみたいという子と一緒にやっていきたいと思っています。
――野球をやっている小学生やその保護者に伝えたいことはありますか?
野球に限らず楽しいと思うことはどんどんチャレンジして、自分がこれだと決めた好きなことは諦めずにがんばってほしいなと思います。親御さんは子どもに対して不安や心配もあると思いますが、口を出し過ぎず、見守ってあげてほしいです。
(構成/中寺暁子)
※前編<元大リーガー・岩隈久志が語る長女と“20歳差”第4子の子育て「うんちのオムツ交換、初めてやりました」>から続く
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