「私は一生懸命走らない」 驚いた次女の言葉
――双子の姉妹って、どんな関係性なんでしょうか?
双子もいろいろだと思いますが、うちの長女と次女は、お互いに相手の気持ちを読み合うようなところがありますね。長女は負けず嫌いで何でも一番になりたい性格なのに対し、次女はできるだけ勝負を避ける方法を選ぶ、とか。幼稚園の運動会でたまたま2人が一緒に走ることになったときも、次女は長女が1等になれないと悲しむだろうから「私は一生懸命走らない」って言うんです。そんな考え方があるのかと、驚きました。
長女は長女で、次女に気を遣っているんですよ。例えば最近、長女は何となく「私は父ちゃん派」みたいにふるまっていますが、本当はママが一番好き。でも今は次女がママに甘えたい時期なのを知っているから、遠慮しているんです。
――姉妹でのケンカもありますか?
よく口ゲンカはしていますね。「その言い方は良くないんじゃない?」「そっちの言い方も、私は好きじゃなかったよ」「あーそういう態度じゃ、私は謝れないな」とか、まだ6歳ですが、相手の矛先を避けつつ言い返すのがうまい(笑)。僕が娘たちを理詰めで叱るので、娘たちの言い合いも理詰めになったのかもしれません。
――石田さんはどのように娘さんたちを叱るんですか?
何か悪いことをした場合は、まず 「今、いけないことしたよね。何のことかわかる?」って聞きます。その後、「ママの顔見てごらん。父ちゃんの顔見てごらん。楽しそうにしてる?」「みんなが楽しい顔なら、それはいいおふざけだよね。でも今は誰も笑顔じゃない。つまり、いいおふざけじゃないってことだよ」っていう感じです。
「父ちゃんがいる日のママが好き」と思ってほしい
――小さい娘さんのパパの中には「嫌われたくないから叱れない」という方もいるようです。石田さんはいかがですか?
叱っても嫌われるとか、怖がられることはありませんし、そういう心配もしていません。それは、奥さんが娘たちの前で僕のことを悪く言わないからだと思いますよ。感謝ですね。
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