■「勉強」になる前に英語を楽しむ体験を

 高校生からは日本に戻った竹内さんだが、日本式の暗記中心の英語教育は、自身の英語力をさらに伸ばしてくれたと感じているそうだ。

「当時の私が知っている単語は中学生レベルだったので、日本の高校で難しい単語や文法を学べたのはよかった」

 だからこそ竹内さんは、英語は学ぶ順番が大事なのではないかと考えている。

「先に単語を暗記しても、会話の習慣がなければ使い方がわからないし、忘れるのも早いと思うんです。楽しんで英語を話すことができれば、暗記した単語も『使うこと』に結びつきやすくなります」

 0歳の男の子のママでもある竹内さん。わが子の英語教育についてのお考えは?

「まずは日本語からですが、4~5歳になったら英語に触れさせたいですね。そしていつかは海外経験をしてほしい。語学以上に、世界にはいろんな人がいるということを学んでほしいから」

竹内由恵(たけうち・よしえ)
1986年生まれ。小学4年生から中学3年生まで、父親の仕事の関係で、アメリカ、スイス、イギリスで過ごす。2008年に慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ朝日入社。アナウンサーとして「ミュージックステーション」「報道ステーション」などを担当。19年に退社後、フリー。

(文/神素子)

※AERA English特別号『英語に強くなる小学校選び2022』より

【AERA English特別号】英語に強くなる小学校選び 2022 (AERAムック)

朝日新聞出版

【AERA English特別号】英語に強くなる小学校選び 2022 (AERAムック)
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神素子
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