吉田 ムリ!(笑)

横山 地球の表面は時速10万㎞で回っているので、その速度じゃないと太陽に追いつかないって今ならわかるけど、当時はとにかくやってみる子だった(笑)。

 子どもって無心で挑戦しますよね。

横山 そう。失敗してもいいから、不思議に思ったことを試してほしい。生活の中の算数の実体験はのちに問題を解くときのイメージのもとになる。今回は「乗り物編」「お店編」の算数アイデアを紹介しているので、ぜひ無意識になっていた算数体験を発掘するつもりで遊んでみてほしいです!

算数力が身につけられる体験<乗り物編>

 時刻表や運賃、かかる時間など乗り物は算数知識を使うと楽しさが倍増。自分で旅行の計画も立ててみよう。

■電車の座席、1両に何人座れる?

〈空間認識力・見積もり〉

 電車に座れる人数は車内のデザインによってさまざま。ボックス席や7人掛けの長い座席などから、1両の車両で座れる人数をカウントしてみよう。間を一席ずつ空けて座ると何人座れるかを考えるのもおもしろい。

■新幹線と飛行機、どっちがおトク?

〈計算力・違いを知る〉

 運賃、かかる時間、交通の便などさまざまな条件を考えて、飛行機と新幹線ではどっちがおトクか、親子でプレゼン対決をしてみよう。何をもっておトクとするかは自由。根拠となる数字やおトクとする条件から説得力が高いほうが勝ち。

算数力が身につけられる体験<お店編>

 買い物は計算、割引など算数的な思考を多く使う場所。おトクな買い方を知っておくと算数力だけでなく生活力もアップ。

■○○gのブタ肉、持ってきて!

〈量感覚・単位当たりの量〉

 一緒にスーパーに行ったら、お肉を子どもに持ってきてもらおう。同じ豚肉でも「バラ肉」「肩ロース」などの種類によって100g当たりの値段がちがう。単位当たりの値段を見たり、200gがどれくらいの量かを確認したりと肉ひとつでも学べる算数知識は多い。

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