ひじの内側やひざの裏側は、曲げたときにくぼみができてその部分に汗が残りやすくなります。汗に含まれる塩分や皮膚についたほこりが刺激となり、さらに皮膚がこすれて摩擦も生じやすく、炎症が起きるのです。同様に首まわりも左右や下に曲げたときに汗がたまり、あせもができやすくなります。

Q3 小学生が特に注意しないといけないあせもはある?

 ランドセルやリュックを背負っていると、背中が圧迫されて汗が放出されにくくなります。さらに通気性も悪いため、汗が皮膚にそのまま残ってしまい、背中にあせもができやすくなります。肩ベルトが当たる部分も同様です。背中や肩のあせもは気づきにくいですが、軽症であれば保湿剤で治るので、保護者がチェックしましょう。

Q4 あせも対策におすすめのグッズは?

・汗ふきシート
乾いたタオルで汗をふくだけだと、汗に含まれる塩分などが皮膚に残りやすいので、水で洗い流すのがベスト。外出先では、汗ふきシートが便利です。
・通気性のいい肌着
汗をかいたら、なるべく皮膚に残したままにしないことが大事です。汗をたくさんかく場合は、通気性や吸汗速乾機能がある下着がおすすめです。

(取材・文/中寺暁子)

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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