高学年になると、学校で習う算数の問題も難しくなってきます。「100均商品など、身の回りのものを使って遊ぶと実感が伴い、日常生活で自然と算数的な視点が育ちます」というのは、算数・数学の楽しさを伝えるコンテンツ企画グループ「math channel(マスチャンネル)」の吉田真也さん。100円ショップで購入できるアイテムを組み合わせて、算数遊びを楽しめる「100均算数」を考案しました。子育て情報誌「AERA with Kids」(朝日新聞出版)から、吉田さんが高学年向けに考えてくれたものを紹介します。
1.空間図形は自分で作ってみる 立方体を切って切断面を見よう
立方体のメラミンスポンジは、切断面を再現する実験にぴったり。上の①②など、切断面をイメージして切り口に線を引き、気をつけてカッターで切ってみましょう。「立体切断」は自分で作ってみるのがおすすめです。
応用編:水でいろいろな形を浮かびあがらせよう
本来は切断しないとわからない断面も、透明なキューブにペンで線をひき、その線に沿って水を入れれば、断面が浮かびあがります。絵の具を入れて色水にすると、宝石のようにきれいな立体ができるので心に残りそう。
上の②を参考に正六角形になるように線をひいてみて。水を入れると、体積が立方体の半分であることも確認できます。
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