絵本から幼年童話への移行はどうしたらいい?

Q 絵本の読み聞かせから、 自分で読む幼年童話へスムーズに移行するタイミングやポイントがあれば教えてください。

A ひらがなとカタカナの学習が終わるタイミングで、これぐらいは読んでほしいと思うステップアップ的な本を絵本にまぜてみるものいいですね(なぎさ公園小・藤森先生)

『日曜日』シリーズや『はれときどきぶた』シリーズなど、おもしろいと次が読みたくなるシリーズもので、比較的絵が多いものがおすすめです(立教小・藤本先生)

 何歳になっても読み聞かせしていていいと思います。そのとき、本は親が読みたい本でいい。教育的な観点で選ばず、親御さんがおもしろいと思う本を勝手に音読していると、活字に興味のないお子さんも意外と聞いています(大日向小のみなさん)

Q 字が多い本を読みません。絵の多い幼年童話から字の多い児童書にスムーズに移行するタイミングやポイントがあれば教えてください。

A 親やきょうだいが本を読んでいると気になるものです。そのとき、「これ読もうよ」と押し付けるのはNG。身近に置いて、自然に自分から手にとるまで気長に待ってみてください(小林聖心女子学院小・合屋先生)

 少し難しめの本でも、1日10分でも、1週間に1回でもいいので継続して朗読してあげると、お話の世界に引き込まれ、続きが待てず、自分から読み始める子もいます。男子は絵や写真の多いノウハウ本に移行する子も多いので、朗読や友達からの口コミなどで刺激を与えてみるのもいいですね(なぎさ公園小・藤森先生)

集中して本を読むには?

Q 家で読書しても途中で飽きて他のことをしてしまいます。本に集中しやすい最適な環境があれば教えてください。

A 子どもの読書中に、家族がスマホやテレビを見ていたら集中はできませんが、静かな部屋でも集中して読み続けるのはつらいですよね。疲れたら一回やめていいと思います。一緒に読書時間をつくることもおすすめです(大日向小のみなさん)

 家の中のいろいろな場所に本を置いたり、表紙が見えるように面出ししたりしてみましょう。面出しする本を定期的に変えると、部屋の景色が変わるので、「あれ?」と手を伸ばすきっかけづくりにもなります(立教小・藤本先生)

(取材・文/AERA with Kids編集部) 

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