叱るのはもちろん、イヤですよ。でも、叱るからには、何がどう悪いのか、しっかり言葉で伝えます。例えばおもちゃの取り合いをした場合、長女には「なんで妹のおもちゃを取るの? それは良くないよね」、次女には「人をたたくのは一番いけないよ。たたかれたらイヤな気持ちになるよね?」って。で、最後は「はい、じゃあ抱き合って仲直りしよ!」っていうのが、いつものパターンです。

――子育ての中で、難しいと感じていることはありますか?

 長女はもう2年生ですし、学校で何かイヤなことがあっても、話さなくなってきました。小学生なら友だち同士のちょっとしたケンカや言い合いはあって当然だと思いますし、話さないことにも娘なりの理由があるんですよ。もめた相手のお友だちのことをパパに悪く思ってほしくないとか、自分にも非があるとわかっているとか。だから親に話さない娘の気持ちも、そんなことを考えられるようになった成長も受け入れたい。それでも「なんで話してくれんの?」と思ってしまう自分もいるんです。

 こういうとき、親としてどう対応すればいいのか、この辺りはまだ奥さんと話し合い中です。ほんと、激ムズですよ。思春期になれば子どもとの関わり方はもっと難しくなって、僕はきっと、奥歯を噛み締めながら娘を見守るんでしょうね……あー心配です(笑)。

芸人パパ共通の悩みとは?

――子育ての情報交換をするパパ友はいらっしゃいますか?

 コロナ禍もあったので、学校のお父さん方の付き合いは、今のところあまりありません。芸人仲間だと、先輩のビビる大木さんとは子ども同士の年齢が近いこともあり、よく子育ての話をします。

 芸人パパ同士でよく話題になるのが、子どものお友だちとの接し方です。幼稚園や学校に行けば「あ、チャンが来てる!」と気づく子もいます。テレビに出ている以上そうなるのは当然のことで、問題はそうなったときに僕がどう行動するか。自分から「おー、こんにちは!」って子どもたちに声をかけるっていう先輩もいるんですが、僕はそんなふうに一気に距離を詰めることはできません。徐々に様子を見ながら、ですね。長女が小学校に入学して初めて学校に行ったときも、緊張しましたよ。

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