『山猫たんけん隊(偕成社)』もやはり読み聞かせで大人気だったそう。
「セリフで展開する絵本は人物ごとに声色を変えたり、ギャグやクイズを挟んだり、読み手がアレンジしやすい。子どもたちがケタケタと笑って楽しんでくれるので、こちらも読みがいがあります」
絵本選びは親自身が楽しく読めることが重要だと鈴木さん。
かつて大きく影響を受けたのは、かこさとしさんの絵本だといいます。
「宇宙や人間などの科学絵本シリーズを小学校の図書館で読んだ記憶が鮮烈に残っています。子どもながらに“知”を知るおもしろさがある!と感じていました」
これからも子どもたちの好奇心を刺激し、体感とつながる絵本を描いていきたい、と鈴木さん。
「身近なことに『なぜ?』と感じ、答えを知りたいと思う、その姿勢が大事だと思うんです」
(取材・文/中村千晶)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 春号 [雑誌]
朝日新聞出版
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