風邪をひきにくい体をつくる
Q1. 水泳は体に良いと聞くけれど、何がどう良いの?
A. 水泳は全身の筋肉をバランスよく鍛えますが、とくに腹筋や背筋など体幹が鍛えられるので姿勢がよくなると言われています。水の中でのスポーツなので、浮力で体が軽くなり、腰や脚への負担も軽くなると同時に、脚や腕の関節など体の一部に負担をかけることがなく、ケガのリスクが少ないのもいいところです。また、有酸素運動なので、心肺機能や体温調節機能も向上し、風邪をひきにくい体をつくることができます。
Q2. 小学生は何を目標にすればいいの?
A. イトマンスイミングスクールでは、「1級合格」を小学生の一つのゴールにしています。1級は200メートル個人メドレー(バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール)を泳げること。ここまでできれば、それ以降の人生で泳ぎに苦労することはありませんし、25級から始めて1級に合格するまでの努力の達成感を実感できます。1級合格後も、特習というクラスで水泳を続けることができます。
Q3. なかなか級が上がらない。親は何かすべき?
A. 多くの水泳教室では、進級テストがあります。子どもは順調に合格するときもあれば、なかなか進級できないときもあるでしょう。そんなとき、親御さんは一緒に通っている友だちやきょうだいと比べず、「自分のペースでがんばろうね」などと前向きな言葉をかけてほしいです。落ち込んだ気持ちが長引くなら、コーチに子どもの様子を伝えてもいいでしょう。コーチは、子どもの気持ちに寄り添って対応してくれるはずです。
(取材・文/船木麻里)
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