HiHi Jetsのメンバーが読者からの質問に答える「放課後はまかせて! HiHi JetsにQuestion」。今回は、猪狩蒼弥くんが登場。将来の夢についての子どもからの質問に答えます。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」(朝日新聞出版)5月号から紹介します。
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Q)将来の夢が決まりません。蒼弥くんの小学校のころの夢は何でしたか? (みく ・11歳)
A)小6のころ書いた文集には「将来の夢」の欄が第3候補まであって、(1)ジャニーズを継続していく、(2)検事、(3)自衛隊、と書きました。自衛隊は「東日本大震災からの復興」がまだホットな時期で、俺もなんか役に立ちたいなと思ったから。だからそれはイレギュラーだけど、昔から一貫しているのは「お金持ちになりたい」ってことかな。検事になりたかったのもそうで、文集にも「検事経験を積んで弁護士に転向したら稼げそうだからです」と書いたら、担任に「『稼ぐ』とか直接的な表現じゃないほうがいいよ」と諭されたのを覚えてます(笑い)。
でも俺もべつに金の亡者ってわけじゃなくて、やりがいも感じたいわけです。夢って「好きだな、楽しそうだな」と思うものと、「お金」「やりがい、承認欲求」「名誉、栄光」という三つのバランスをどう取りたいかで見つけていくものだと思うんですよ。例えば、なんとなく「パティシエになりたい」と思ってる人がいて、その動機が「人を笑顔にしたいから」なら、「やりがい、承認欲求」が自分にとって一番大事な要素になる。でももしかしたら、それを感じられるなら、別の仕事でもいいっちゃいいかもしれないよね。才能の問題も含め、自分に何ができるかできないか。そして三つのバランスをどう取りたいかで、夢の選択肢は無限に広がる。
ただ、まだ11歳でしょ? 将来の夢が決まってないのは全然普通だし、マジで無理に決めなくてもいいと思うけどな。好きなものなんてまだ変わるし、世の中だってどんどん変わるし。高校生ぐらいになって、ずっと好きだったものを夢に変えていくくらいでいいと思う。いざ夢が決まれば、そのための努力は楽なはず。だって誰のためでもない、確実に自分のためだから。本当にやりたい夢に出合うためにも、しばらくは「好き」に没頭してみてください。
(取材・文/大道絵里子)
朝日新聞出版