代表の田中宝紀さんに「ぼくらが普段からできること」を聞いてみると、「『やさしい日本語』を使ってみてください」と返ってきました。難しい熟語を使わずに、やさしい言葉に置き換えて会話をする方法です。

 これならみなさんも、すぐできるかもしれません。想像力を働かせて、ぜひお友達を支えてあげてください。(ジャーナリスト・堀潤)

【外国にルーツを持つ子どもが孤立するケースが急増!】

 これまで中心だったアジアや南米からだけでなく、アフリカや中東など、より多くの言語を母語とする人たちが、大勢日本にやってくる時代になりました。

 学校の先生も、一度にたくさんの種類の言葉を使い分けて教えるのは大変なことです。地域によっては、外国にルーツを持つ子どもたちのために特別クラスを設けてサポートしている学校もありますが、その数はまだまだ足りていません。

【今回のポイント】
●文部科学省の最新の調査では、全国の公立学校で日本語がわからない子どもは約4万4千人いて、その数は増え続けている。
●外国にルーツを持ち、日本語も母国語も身につけられず、生きづらさを感じている人々は「言語難民」とも呼ばれている。
●アジアや南米からだけでなく、アフリカや中東など、より多くの言語を母語とする人たちが増え、教育現場でも対応が遅れている。

※月刊ジュニアエラ 2018年7月号より

ジュニアエラ 2018年 07 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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