(3)スケジュールの目安が立っている

 研究のスケジュールのだいたいの見通しをつけておきましょう。期間が長すぎても挫折の原因になりがちだし、短くても内容の充実が難しいところ。小学生なら、マックス3週間くらいで設定しましょう。

(4)親は「伴走者」の立ち位置で

 親が口を出し過ぎると、子どものやる気は萎えてしまうもの。しかし、子どもの力だけでは難しいことも出てきます。親は、時にはヒントを与えながら、必要に応じて手助けするのがベストな関わり方。そのためには、親も、子どもの研究対象の基礎知識を身につけておきましょう。

 ちなみに、写真は小4男子の自由研究の作品「星座がいつでも見られる多面体」です。星座の形に穴が開けられた段ボールの多面体は、頭にかぶると満点の星空が見える作りになっています。一見普通の工作のようですが、図工の要素に加え、理科、正多面体を扱う算数の要素も入った「組み合わせ型」の自由研究に仕上がっているのです。

 家族で出かけた高原できれいな星空を見て「いつでも星が見られるものを作りたい」と思ったのが作成のきっかけに。「VRみたいに見えるにはどうしたらいいか」をお父さんに相談しました。父子でさんざん考えて、プラネタリウムの投影機の形をヒントにこの形に決まったそう。季節の星座を図鑑で調べ、ていねいに穴を開けていきました。

「星座を平面に描くなら簡単ですし、すぐに終わったと思うんです。でも、立体にしたいということで、ずいぶん試行錯誤していました。しかし、星座を調べるだけでなく、同じ形に穴を開けていくことで、知識がグンと定着したようです。なにより、本人が夢中になって、とても楽しそうでした」(お母さん談)

「やらなくちゃ」から「やりたい!」へ。子ども主体の自由研究で、今年の夏はひと皮むけよう!

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2018年 夏号 [雑誌]

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AERA編集部
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