【Q3】フリースクールに通う場合、出欠はどうなるのですか?


【A】出席扱いとなります

 フリースクールに通っていても、もといた小・中学校の学籍は抜けません。つまりフリースクール在籍の子どもは、元の学校との二重在籍となります。平成4年の「登校拒否問題への対応について」という国からの「通知」で、フリースクールへの出席が校長の判断で学校の出席扱いにできることが定められました。このことが、国がフリースクールを認める転機となったのです。平成17年にはIT等を使用した家での学びも出席扱いとなることが決まりました。

【Q4】フリースクールに通っていても、学校の卒業資格は得られるの?
【A】得られます

 たとえほとんど学校に行かなかったとしても、小・中学校を卒業しているのが現状です。ただ、学校に通わないと成績がつかないために、現在ではそれが高校進学のネックとなっています。IT等を活用した学習で、成績をつけていけるかどうかが今後の課題でしょう。

【Q5】学校に行かなくなったときは、フリースクールに通ったほうがよいの?
【A】 選択するのは子ども本人です

「学校がダメならフリースクールに」と、すぐにどこか別の場所に通わせるのは実際には難しいでしょう。学校に行かないというのは「休みが必要」というメッセージですから。次のステップに進むのには時間が必要です。すこし時間をかけながら学ぶ場所を子どもが選べるよう、見守ったり声をかけたりすることが大切です。

「AERA with Kids2018年春号」(朝日新聞出版刊)では、亀田さんと元小学校校長による「不登校」に関する対談や、実際にフリースクールに通っているお母さんの取材も掲載しています。

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2018年 春号 [雑誌]

高濱正伸,安浪京子,tomekko

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AERA編集部
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