●時計のアラームを上手に活用しましょう

 たとえば、「9時から勉強」と決めていても、子どもが自分から時間を意識して行動を始めるのはなかなか難しいもの。そこで、9時から勉強しようと思っているなら9時に、15時に習い事があるなら少し前の14時半など、時計のアラーム機能をうまく使うのもおすすめです。まさに、「学校のチャイム」のかわり。坂本先生のお宅でも実践しているアラーム法、これなら子どもも切り替えがつけやすいし、ママもイライラしなくてすみそう!

●時間を体感できる声かけを積極的に

 時間を意識して行動できるようになるには、時計が読めるだけでなく、時間を「体感」できることも大切です。親から「ゲームは15分ね」といわれて、そのときは納得しても、実は15分がどれくらいの長さなのか、子どもは感覚としてわかっていません。ですから、あとで短すぎると不満を言ったり、守れなかったりするのです。そこで、親は日ごろから「今、何時何分?」「あと何分」「あと〇分で仕上げよう」など時間を「体感」できる声かけを心がけましょう。すると、だんだん時計を見るようになり、時間の感覚が身についてきます。

【坂本七郎先生】
ドリームエデュケーション代表。中学・高校受験に向けた家庭学習のアドバイスを行う家庭学習コンサルタントドリームエデュケーション代表。オンラインの家庭教師「まなぶてらす」主宰。著書に『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』(ナツメ社)など。

(AERA with Kids編集部・三宅智佳)

※AERA with Kids 2021年夏号より

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2021年 夏号 [雑誌]

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三宅智佳
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