(4)フランスの競技人口は日本の3倍以上

 フランスの柔道の競技人口は約60万人(2013年)。日本は約16万人だから3倍以上になる。男女で楽しめ、体の小さい人でも大きな人を倒せるのが人気の理由だ。男子100キロ超級のテディ・リネール選手は、12年のロンドン大会(イギリス)、16年のリオ大会と五輪2連覇している。

(5)2020東京では初の団体を男女混合で!

 五輪ではこれまで個人種目だけだったが、2020年の東京大会では初めて団体種目が行われる。男子3人(73キロ以下、90キロ以下、90キロ超)、女子3人(57キロ以下、70キロ以下、70キロ超)の合計6人チームで戦う。17年の世界選手権では五輪にさきがけて男女混合団体戦が行われ、日本が初代王者に輝き、今年は連覇がかかる。

(6)組んでから始まるパラ柔道は大技が出やすい!

 一般の柔道では、最初は両者が離れて立ち、互いに相手の柔道着の襟の有利な位置をつかもうとする「組み手争い」の駆け引きが繰り広げられる。しかし、視覚障害者が行うパラリンピックの柔道は、組み手争いがなく、襟と袖をつかみ、組み合った状態から始まる。だから、いきなり技の掛け合いになり、大技が出やすい。

◆パラリンピック種目でもある! 【柔道】
パラリンピックの柔道は、視覚障害者だけで行われる。2020年の東京大会では男女混合団体戦はなく、男女別・体重別の階級制で行われる。一般の柔道と大きく違うのは、試合の始め方。両選手が互いに相手の襟と袖をつかみ、組み合った状態から「はじめ」となる。

※月刊ジュニアエラ 2018年10月号より

ジュニアエラ 2018年 10 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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