写真提供:ピクスタ
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 難関といわれる医学部受験の専門予備校として38年。それは、生徒とともに歩んできた38年といえるでしょう。
 私たちは決してあきらめたり、悲観したりしません。偏差値やテスト結果だけで生徒を判断しません。それは38年ずっといろんな生徒とふれあい、向きあい、ともに歩んできて「誰にでも可能性がある」ということを、心から感じ、理解したからです。
 積み重ねてきた経験と実績に、これからも恥じないように歩んでいきたい。次の挑戦者であるあなたとともに、実績を重ねていきたいと思います。

●理事長メッセージ
「ウィズコロナの今だからこそ大切にしたい、ヒューマンスケールの医療」

 国公立は無論のこと、私立大についても医学部受験は「難関」というイメージが定着しています。だからこそ親や家族が合格のために身を尽くします。確かに努力は天才に勝るといいますが、私がこの仕事に携わっている間、これが限界というほどの努力を効果的におこなっていた人は少なかったと思います。大切なことは「万全の対策をする努力」を怠らないことなのです。

理事長 北原裕司奈良教育大学特設理科生物卒業国家資格キャリアコンサルタント上級心理臨床カウンセラー
理事長 北原裕司
奈良教育大学特設理科生物卒業
国家資格キャリアコンサルタント
上級心理臨床カウンセラー

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、世界中でますます人間同士の疎外が進行しています。収束したあとのコロナ後の生活様式、などといわれますが、教育においての主軸はやはり人間が人間を観る、視る、診ることには変わりありません。心の在処(ありか)は現在、大脳前頭葉といわれます。私どもは人間同士のふれあいが教育の基本と考えています。もちろんICT(情報通信技術)やAI(人工知能)は必要に応じて利用しますが、それに全てを委ねることはいたしません。

 かつても効果はありましたが、こういう時代だからこそ、大阪医歯学院はそうした人間同士のふれあいをさらに重視したいと思います。昨年も自粛が要請された際、我々は検温、マスク、手洗い、消毒を徹底しながら、あえて対面授業を行いました。当然、保護者の賛成を得てです。そして、いまだに罹患者を出さずに本試験まで持続しました。これは生徒・講師・職員の日々の心がけがなした結果です。

 もう一つ大切なのは学習の方法です。集団授業か個別指導かという形式でなく、それをどう使うかで全く結果は異なってきます。問題文をいかに正確に読み取るか、時間内にいかに計算をし終えるか、記述をいかにわかりやすく読める字で書くか。それらを支えるのはつまるところ“気力”です。これはどの授業でも特に注意して生徒の皆さんに指摘するよう、講師への啓蒙を徹底しております。2021年度の学校推薦型選抜においても、“気力”から“方法”を体得し、常に疑問を解決し続けた何人もの生徒の医学部合格がそれを示しています。

 講師、そして生徒の生活をバックアップする職員の支えの中で、それをなしえることの難しさを痛感しました。大阪医歯学院は今回の世界状況を踏まえ、より人間的に、わくわくする、厳しいが自信を持ち得る指導をいたします。

将来の医療関係者(あなたたち)がその信頼を持続するのだという自負を持って、最後までやり抜いてください。

●顧問医師メッセージ
「ウイルス学再び」

 昨年の世界中を騒がせたのは、何といっても新型コロナウイルス感染症の蔓延だろう。自分の知識の中のコロナウイルスは取るに足りないウイルスだったのに、「このコロナはいったいどうなってる?」というのが正直な感想である。元は農学部で大学院まで生化学を勉強してきたし、その後は医学部でウイルス学も勉強してきたつもりだったのに、その知識がこのコロナ禍では全く役に立たない。焦ったぼくは、もう一度初心に帰ることにした。

大阪医歯学院顧問医師、なかがわ中之島クリニック院長
<br />中川晶奈良県立医科大学医学部卒業、日本精神神経学会認定 精神科専門医臨床心理士、大阪赤十字病院看護部講師、京都看護大学大学院特任教授ナラティヴコミュニケーション研究所所長、京都大学医学部講師奈良学園大学保健医療学部客員教授、日本保健医療行動科学会会長
大阪医歯学院顧問医師、なかがわ中之島クリニック院長
中川晶
奈良県立医科大学医学部卒業、日本精神神経学会認定 精神科専門医
臨床心理士、大阪赤十字病院看護部講師、京都看護大学大学院特任教授
ナラティヴコミュニケーション研究所所長、京都大学医学部講師
奈良学園大学保健医療学部客員教授、日本保健医療行動科学会会長

 振り返ってみると、ぼくが医学部を卒業したのが1985年。その後ウイルス学は遺伝子工学とともにフルスピードで進んだ。もちろん、時々の話題にはキャッチアップしてきたつもりだが、もはや付け焼き刃では役に立たなくなり、最新の医科ウイルス学の教科書を読み始めた。

 以前に比べると医学におけるウイルスの分類も随分精密になっており、コロナウイルスは、他のウイルスと比べても増殖に不必要な部分以外は全部切り捨てたミニマムな構造だという。これはたいへんな敵だと改めて認識した次第だ。こんなに進化した敵とどう闘うか、果たしてワクチンはどれくらい効くのか。また、このコロナ禍が収束したとしても今後現れるであろう数々のウイルス感染症と人類はどう付き合っていけばよいのか、途方に暮れるばかりである。
 
 結論として、この問題の解決はこれから医療を志す若い皆さんにかかっているということになる。皆さんの頑張りに期待してエールを送りたいと思う。

医・歯学部専門予備校大阪医歯学院 2021学校案内から
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