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偏差値より校風? 中学入試で志願者が増えた学校の共通点とは

短期集中連載「2021年中学入試最前線 ―コロナ禍で受験はどう変わったか」(4)

東京では湾岸エリアの私立中学校で志願者数が増えている(※写真はイメージです/GettyImages)

東京では湾岸エリアの私立中学校で志願者数が増えている(※写真はイメージです/GettyImages)

 コロナ禍で実施された、今年の中学入試。最難関校の志願者数が伸び悩む一方で、前年よりも志願者が増加したのが、上位校や中堅校です。開発が目覚ましい湾岸エリアの学校や、偏差値では測れない個性的な教育を行っている学校も注目されました。

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■湾岸エリアが伸長

 今、中学受験で最も勢いのあるエリアが、東京都の湾岸地区だ。江東区、中央区、品川区、墨田区にある学校が全般にわたって志願者数を伸ばしている。安田教育研究所の安田理さんは言う。

「臨海部は開発が進み、人口の流入により小学生が増えています。タワーマンションなどに住んでいる比較的裕福な家庭が多く、子どもの教育にも熱心です」

 注目は芝浦工業大学附属(江東区)だ。2017年に板橋区から現在の江東区豊洲に移転。元は男子校だったが、高校が先行して共学化し、今年4月から中学も共学になる。志願者は昨年の1420人から2038人と、約1.5倍に増加している。

「同校は数年前から入試を4教科から国算理の3教科に改革。さらに今年からは国・算に聴解(ヒアリング)問題を入れたり、「言語技術」を選択科目に入れたりと、意欲的な入試改革に踏み切っています。また共学化にあたって、世界に通用する女性研究者の育成をうたっています」(首都圏模試センター取締役教育研究所長の北一成さん)

 例年大勢の志願者を集めるかえつ有明(江東区)も2300人から2466人に伸長。安田学園(墨田区)、青稜(品川区)も増加した。2020年に小野学園から校名変更し共学化した品川翔英(品川区)は、立地の良さや、柴田哲彦校長の体制になってからの改革が広く認知されるようになり、今年540人の志願者を集めた。

 湾岸地区以外でも、共学化などの改革を行っている学校の志願者は多い傾向にある。

 村田女子高校から校名変更し、共学の中高一貫校になった広尾学園小石川(文京区)は初年度から志願者を3210人集めて関係者を驚かせた。

「同様に三田国際学園(世田谷区)、開智日本橋学園(中央区)など、共学化してグローバルやICTなど新しい教育を前面に打ち出した学校の人気が今年も続いています」(SAPIX教育情報センター本部長・広野雅明さん)


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