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夏の異常気象おこす「線状降水帯」って何?

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九州北部豪雨で被害の大きかった福岡県朝倉市。7月5日、住宅街の路上や川は濁流が流れ込んでいた (c)朝日新聞社

九州北部豪雨で被害の大きかった福岡県朝倉市。7月5日、住宅街の路上や川は濁流が流れ込んでいた (c)朝日新聞社

 過去の例からも、線状降水帯は今後8、9月にも発生する可能性が高いことがわかる。天気予報などで「線状降水帯が発生する恐れがある」といった解説を耳にしたときは、特別に警戒が必要だ。また、この時期は台風シーズンとも重なっているため、線状降水帯というキーワードがなくても、常に降雨被害に注意深くなっておくべきかもしれない。地形や気象条件によっては、ゲリラ豪雨と呼ばれる短時間の強い雨によって水害になることもある。

 ちなみに線状降水帯という用語が盛んに使われるようになったのは、3年前に起きた広島市の土砂災害以降といわれる。当時は「バックビルディング現象」という用語が盛んに使われたが、これは線状降水帯を発生させるしくみのことを指す。(解説/サイエンスライター・上浪春海)

【キーワード:激甚災害】
地震や風雨などの災害による被害額が一定以上になると、政府はこれを激甚災害に指定し、災害復旧の際に、補助率を引き上げて支援する。指定するかどうかは、被害の規模を見定めてから決められる。

【キーワード:積乱雲】
真上に向かって発達する巨大な雲で、高さが10キロメートルを超えることもある。短時間に大量の雨を降らせるほか、雷やひょうを伴うことも多い。集中豪雨のほとんどは積乱雲によるもの。入道雲、雷雲とも呼ばれる。

※月刊ジュニアエラ 2017年9月号より


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