新幹線で月まで行くと63日かかる では火星まではどのくらい? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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新幹線で月まで行くと63日かかる では火星まではどのくらい?

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1969年、アポロ11号の乗組員が初めて月に降り立ったときの様子 (c)朝日新聞社

1969年、アポロ11号の乗組員が初めて月に降り立ったときの様子 (c)朝日新聞社

佐伯和人先生/大阪大学理学研究科准教授。JAXA月周回衛星「かぐや」プロジェクトの共同研究員を務め、小型月着陸実証機「SLIM」などにも参加。著書に『月はぼくらの宇宙港』、『世界はなぜ月をめざすのか』など。(撮影/熊谷武二)

佐伯和人先生/大阪大学理学研究科准教授。JAXA月周回衛星「かぐや」プロジェクトの共同研究員を務め、小型月着陸実証機「SLIM」などにも参加。著書に『月はぼくらの宇宙港』、『世界はなぜ月をめざすのか』など。(撮影/熊谷武二)

「月の昼は120度で、夜はマイナス170度!」「地球から見える月の面は同じ」。これまでの地球からの観測や月探査で、月についてはさまざまなことがわかっている。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、大阪大学准教授・佐伯和人さん監修の解説を紹介しよう。

■昼も夜も2週間ずつ続く

 昼になったり夜になったりするのは、天体が自転をしていて、太陽の光が当たったり、当たらなくなったりするからだ。地球は、1日かけて自転をするけれど、月の自転のスピードはもっと遅くて、約27.3日もかかる。だから、昼が約2週間続いたあと、夜も約2週間続くんだ。

■昼は120度の暑さ! 夜はマイナス170度の寒さ!

 月は、地球のように大気に覆われておらず、太陽の光に直接さらされている。しかも、上で説明したとおり、自転の速度が遅く、昼も夜も約2週間ずつ続く。このため、昼は120度の暑さになり、夜はマイナス170度の寒さになる。

■新幹線で宇宙に行けたら、月なら63日、火星は26年

 地球と月の距離は、約38万キロメートルで、光なら約1秒で届く距離だ。一方、地球と火星との距離は、いちばん近いときでも約5800万キロメートルある。もしも新幹線で宇宙に行けたなら、月なら約63日だが、火星は約26年もかかる。月は、ほかの天体に比べて地球ととても近いことがよくわかる。

■月の裏側が見えないわけ

 月は、いつも地球に同じ側を向けていて、裏側は見えない。このようになる理由は、月の動き方にある。地球は、約365日かけて太陽の周りを1周(公転)しながら、365回、コマのように回ってもいる(自転)。月は、約27.3日かけて地球の周りを1回公転する間に、1回しか自転しない。これを図にすると、月は表側しか地球に向けていないとわかる。

■月の引力は地球の6分の1

 私たちがまるい地球の上に立っていられるのは、地球の引力のおかげだ。引力はある物体がほかの物体を引き寄せる力で、すべての物体が持っている。また、その物体の質量が大きいほど、引力も大きくなる。月は地球よりも小さいので、引力も地球にいるときに比べると小さく、約6分の1になる。


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