「19年ぶりの日本出身新横綱」よりも価値のある稀勢の里の横綱昇進 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「19年ぶりの日本出身新横綱」よりも価値のある稀勢の里の横綱昇進

このエントリーをはてなブックマークに追加
新横綱の誕生で盛り上がる相撲界(※写真はイメージ)

新横綱の誕生で盛り上がる相撲界(※写真はイメージ)

 それでも、稀勢の里は自分の相撲を取り続けた。「勝つため」ではなく「強くなるため」に。そんな姿は、たくさんのファンの心をとらえた。世の中、まじめに生きていれば損をすることもある。要領よく立ち回っている人を見てうらやみ、自分も楽をしようかと思うこともある。そんなとき、不器用に自分の道を貫く稀勢の里の姿が、勇気をくれたのだ。

 優勝と横綱昇進を決めた後、稀勢の里はこう語った。

「自分の相撲を信じて、またどんどん稽古して強くなりたい」

 稀勢の里は、自分の相撲を信じる「強い心」を貫き、横綱になった。それは、日本出身かどうかよりずっと価値あることだと思う。(解説/相撲ライター・十枝慶二)

【キーワード・横綱】
大相撲の最高位。江戸時代に第11代将軍・徳川家斉の前で強豪力士の谷風と小野川が白い綱を腰に巻いて土俵入りをしたのが始まり。明治時代に正式に最高位として定められた。稀勢の里は第72代横綱。現在は、大関の地位で2場所連続優勝するか、それに準ずる成績を挙げるかが昇進の目安。

※月刊ジュニアエラ 2017年3月号より


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい