素人によるアレンジを加えた動画も相次いだ。インド風やバラード、テクノなど……。次期アメリカ大統領トランプ氏の孫娘のダンスもネットにアップ。「孫ンプかわゆす」と話題をさらった。ピコ太郎本人の動画再生回数は約1億回で、ものまねを含めた全世界の関連動画累計再生回数は約5億回にのぼる。

 最近のヒット作には「ものまね動画」がつきものだ。数年前にヒットした映画「アナと雪の女王」やAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」。16年秋からのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」もエンディングで流れる「恋ダンス」が話題に。テレビ局が、別の出演者やアナウンサーバージョンを次々とアップし、ものまねの流れを先導した。

 ピコ太郎の場合は歌詞が簡単な英語とダンスだったことから、全世界を巻き込んだ。本人は「それぞれのアイデンティティーでものまねしてくれて愛を感じた。世界平和です」とまんざらでもない。(解説/朝日新聞文化くらし報道部・江戸川夏樹)

(※注)アメリカの音楽業界誌で、ヒット曲のランキングなどを発表している。

■ピコ太郎のプロフィル(自称)
年齢:53歳
職業:シンガー・ソングライター
出身:千葉県
撮影場所:神奈川県厚木市内のスタジオ

■ユーチューブ 2016年 世界のトレンド動画ランキング(2016年12月15日現在)

<1位>動画再生回数:約1億3900万回/世界的な人気歌手アデルが車の中でノリノリで歌う動画

<2位>動画再生回数:約1億回/ピコ太郎の「PPAP」。日本人初のランクイン

<3位>動画再生回数:約6100万回/ガラガラヘビの音が出る部分を調べる動画

<4位>動画再生回数:約5800万回/人気サッカー選手、クリスティアノ・ロナルドが出演するコマーシャル

<5位>動画再生回数:約4800万回/12歳の少女がウクレレを演奏しながら歌う動画

【キーワード:ユーチューブ】
インターネット上に動画を投稿できるサイト。2005年にアメリカの3人の若者が始めた。ネットに接続できれば、誰でも動画を見られ、会員になれば、無料で投稿することが可能。ここでの発信を職業とする「ユーチューバー」と呼ばれる人たちも続々と登場している。

※月刊ジュニアエラ 2017年2月号より

ジュニアエラ 2017年 02 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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