宿題をやろうとしない、部屋を片づけない、手伝いをしない……。完璧な子はいないとわかっていながらも、わが子の態度にイライラ……。しかし、そんなイライラがちょっとしたことでぐーんと減る方法を『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版)で紹介しています。実際に試してみました。
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「親がイライラするときは、必ずと言っていいほど、頭の中に理想の子ども像を描いています。外で元気に遊び、自ら進んで勉強をやり、片づけがきちんとできて、親の手伝いもよくする……。しかしそうした親の勝手なイメージは子どもの気質とは異なるかもしれません」
こう語るのは、NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子さん。菅原さんが紹介しているのが、子どもの本来の気質を理解し、それぞれの性格に合わせたコミュニケーションをとることを提案する「9タイプ気質診断」。
「エニアグラム」という性格論を元に、人が持って生まれた気質を9種類に分類し、子どもの気質に合せた伸ばし方や接し方を提案している。さらに、親である自分自身もどのタイプか診断してみるのも大切だという。
「子どもと自分自身の気質を客観的に観察することで、この子は何でこんなことをするのだろうというストレスから解放され、自分自身がイライラしがちなポイントも知ることができるのです」(菅原さん)
診断方法はいたって簡単。3つの短い文章を読み、どれがいちばん子どもや自分自身に近いかを選ぶだけ。それを2パターンやり、そのふたつの答えの組み合わせにより、9種類のタイプに分類する。
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