東京都町田市のキッズプログラミング教室 KodoLabo(コドラボ)で、ミニPC「NUC」とソニー・グローバルエデュケーションのロボット・プログラミング学習キット「KOOV®(クーブ)」の最新のコンテンツ「CREATE by KOOV」を使ったワークショップが開催されました。テレビ接続も可能なNUCとKOOVの併用は、おうち時間でもプログラミングを手軽に体験できそうです。
今回のワークショップには、小学1年生から6年生までの子どもたちが集まりました。プログラミング講師・正垣健太氏は「プログラマーのような知識を得る前に、自分のアイデアを形にし、人と共有する楽しさを知ってほしい」と言います。サポートで参加したソニー・グローバルエデュケーションの安藤氏もこれに同意。「今回体験いただいたCREATE by KOOVはロボットの完成が目的ではなく、それを使っていかに面白く遊ぶかを考えるためのキットです。創造力をかき立てられるようKOOVのブロックは非常にシンプルで、さらに子どもたちの自由な発想を生かせるよう、テープや折り紙、紙コップなどを用意しました」
参加者は学年で分けられ、卓上にはブロックやパーツが入った箱が並びます。チームごとに割り当てられたディスプレーの背面には、小さな黒いボックス状の「NUC」が装着されました。このミニPCは卓上置きもできますが、今回は作業と遊びのスペースを十分に確保するため工夫されています。
各チームに同じ準備がされているものの、チームごとに作るロボットは「うずまきレコーダー」「ゴルファー」「球入れゲーム」など様子が異なります。いずれもDCモーターを回転させるプログラムですが、完成後に他のチームのロボットも見て、同じ機能でもさまざまな楽しみ方ができることを知ってほしいという狙いもあるのです。
チームの年齢やロボットの大小にかかわらず、全員が30分足らずでロボットを完成。自分が作ったものが”動く”というだけでも子どもたちは大喜びです。そして動作を理解すると、すぐに紙コップやテープのある机に走ります。
”ゴルファー”が打てる重さのボールを作ったり、レコードプレーヤーのように回る盤で何を回したら面白いかを考えたり。工作に用意されたのは、ラップやトイレットペーパーの芯、洗濯バサミなど家庭にあるものばかりで、発想力や創造力次第で、普段気に留めないものでも十分に遊び道具になると気づかせてくれます。
子どもたちは、まず工作の工夫でどんな変化が生まれるかをひと通り試します。回るローラーの上に異なる素材の筒を山積みすると、それぞれの回転はどう変わるのか。球入れのカゴに球を届かせるには、どれくらいのバネが必要なのか。その後、さらに回転速度やリズムを変えるためにプログラムを修正。楽しく遊ぶための試行錯誤なので、失敗しても笑いが起こります。
「だから我々は、プログラミングを説明するアドバイスは最小限にとどめたりもしています。子どもたちはどうしたら自分の思うように動かせるかを考えることで、自然とプログラミングに慣れ親しむことができます。最初はうまくいかなくても、最終的には高度なプログラムを書き始める子もいたりします」(安藤氏)
どんなアイデアもロボットやゲームに新たな面白さを生むため、ワークショップ終盤は、他のチームのロボットでも遊んだり、アレンジを提案したりするなど大盛況となりました。子どもが問題解決に熱中する様子はほほえましく、見学していた大人たちも、自然とプログラミングへの理解を深められたようです。
提供:岡谷エレクトロニクス