最近「学び直し」という言葉がさかんに聞かれるようになり、大人が学び直すことへの関心が高まっています。でも、何を、どこで学んだらいいのでしょう?『AERA with Kids春号』(朝日新聞出版刊)では、子どもを持つ親が再び学ぶ意味について紹介しています。

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 最近は子育て中のお母さんたちの「学び直し」も増えているといいます。

 でも中には「今さら勉強!?」「子育ても忙しいのに?」と感じる方もいるかもしれません。

「今は、大学や自治体で主婦層が無理なく通える時間帯の講座を開講しているところも多く、低価格でどこでも学べるオンラインアプリも充実。子育て世代の女性も学びやすくなっているんです」と、キャリアカウンセラーの水野順子さんは話します。

 それに、大人の学びは子どもを介さない分、地元のママ友とは違う仲間との出会いも魅力的。

「人生、いろいろなコミュニティーに所属して、いろいろな顔を持っていたほうが絶対楽ですよね。一つの場所でつらくなったり追い詰められたりしたら、ほかの場所に移ればいいだけです」と話すのは、大人の学びに詳しい立教大学の中原淳先生。

 充実した日々を送り、精神的に安定していれば、子どもにも連鎖して親子でハッピーになれるはず。

「お母さんが頑張って学ぶ姿は、子どもにガミガミ『勉強しなさい』と言うよりもずっとよい効果があるかもしれません」(中原先生)

 こう考えると、子育て中だからこそ、「学ぶ」メリットがたくさんあることがわかります。

「私も何か勉強したい!」と思っても、実際に何を学べばいいのかわからないという人もいるでしょう。「そんなときはまず、自分の気持ちを整理してみましょう」と、前出の水野さんはアドバイスします。

「『学びたい』願望の裏に、どんな気持ちが隠れているのかを見極めましょう。かつて学んだことを深めたいのか、転職や就職、起業を目指すのか。あるいは、もっと気楽に、新しい友達と出会いたかったり、リラックスの時間がほしかったりするのかもしれませんね。子どものときやってみたかった趣味に挑戦してみたいという気持ちや、『子どもと一緒に何かしたい』という人もいるでしょう。じっくりと考えて、この『裏』になにがあるかがわかると、学ぶべきものが見えてきますよ」

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阿部桃子
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