事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■新幹線 200人が置いてきぼり(2017年12月13日 名古屋市)

 名古屋発東京行きの東海道新幹線「こだま684号」が、名古屋駅のホームでドアを開けず、乗客約200人を乗せないまま発車。駅員が非常ボタンを押し、ホームまで約20メートルバックで戻り、客を乗せて再出発した。

 JR東海によると、列車は午後8時31分に乗客を乗せないまま発車した。発車時には、最後尾に乗り込む車掌が、ドアを開けてから運転士と打ち合わせをし、打ち合わせ後にドアを閉める手順だが、ドアを開けずに打ち合わせをしたため、運転士がドアを開閉済みと勘違いしたのが原因とみられる。乗客のほか、中間車両に乗り込むはずの車掌2人も乗り損ねた。

■蚊の吸った血が事件の証拠に?(2017年12月19日 名古屋市)

 夏の事件現場を飛ぶ蚊から、犯人特定につながる証拠が得られるようになるかもしれない。

 名古屋大学の研究チームが2種類の蚊にヒトの血を吸わせ、吸血直後から数時間おきに72時間後まで、蚊の体内に残ったごく少量の血液からDNAを鑑定。実験に参加した40~50代の男性7人の結果を分析したところ、48時間後までは個人の特定が可能で、吸血の大まかな時間帯も推定できた。

 研究に参加した広重優二さんは愛知県警科学捜査研究所(科捜研)の主任研究員。殺人事件現場で蚊の死骸を見つけたとき、何かに使えないかと考えていたという。

 同科捜研の大野賢吾次長は、「目撃者がいない現場でも『誰が』『どのくらい前に現場にいたか』を示す重要な証拠になり得る」と期待する。

■“土方”と“龍馬”一緒にごみ拾い(2017年12月17日 東京都)

 幕末に活躍した土方歳三と坂本龍馬の親族の子孫2人が、日野市で一緒に街のごみ拾いをした。土方は新選組副長で幕府側、龍馬は幕府を倒す側だったが、約150年の時を超えて、きれいな街づくりに一役買った。

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AERA dot.編集部
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