他の国ではどうしているの？　人口減少を生き延びる4つの対策

＜メモ＞留学生や技能実習生は、少ない給料から借金を返したり母国の家族に仕送りしたりする人が多く、日本では経済的に切り詰めた生活をしています。

【キーワード：人工知能（AI）】
AIは英語のArtificial Intelligenceの頭文字。人工的につくられた、人間が持つような知能のこと。すでにスマートフォンやドローン（小型無人飛行機）などさまざまな機械に組み込まれている。

【キーワード：外国人技能実習制度】
外国人が働きながら日本の技能を学ぶ制度。職種は、機械や繊維、農業、漁業など70以上ある。受け入れ期間はこれまで最長３年だったが、今年の11月から5年に延長される場合も。また介護が職種のひとつとして加わる予定。

【人口問題！　ほかの国ではどうしてる？】
＜フランス＞　出生率を上げた！
　1990年代に合計特殊出生率が1.7を下回ったが、政策が効果を上げた。2人目以降の子どもには所得制限なしで家族手当を支給し、働きながら子育てできるように男女とも労働時間を週35時間に短縮した。その結果、最近の合計特殊出生率はほぼ2を保っている。

＜ドイツ＞　Welcome　外国人！
　労働力不足だったドイツ（当時は西ドイツ）は、外国人労働者の受け入れを始めたが、受け入れ方が中途半端だったため外国人に対する差別が生まれた。これを教訓に現在は正式な「移民受け入れ国」になり、1年以上住む外国人にはドイツ語やドイツ文化の学習を義務づけ、母国での資格も認めている。

＜アメリカ＞　移民の国なのに…
　ほかの国とは事情が異なり、世界中から移民が来て成立している国。もともと住んでいた先住民の子孫は人口の1％未満。しかし、今年1月に大統領に就任したトランプ氏は「移民のために仕事を失った」という一部の白人労働者の主張を受け、メキシコ系やイスラム教徒の移民を減らす方針を出している。

※月刊ジュニアエラ　2017年11月号より

ジュニアエラ 2017年 11 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部