大都市を中心に再び緊急事態宣言が発出され、休日もおうちで過ごす親子が増えています。どうしてもゲームや動画の時間が長くなりがちですが、たまには親子でしかけ絵本を楽しんでみてはいかがでしょう。「しかけ絵本=小さい子が見るもの」と侮るなかれ、作家たちが趣向を凝らした豪華なしかけ、アートな世界を楽しむもの、科学の知識が身につくもの……さまざまなタイプがあり、大人のほうが夢中になっていることも! 発売中の「AERA with Kids冬号」(朝日新聞出版)では、鎌倉にある日本初のしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」の嵐田康平さん・晴代さんご夫妻と長男の一平さんにオススメのしかけ絵本をうかがいました。
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■『エンクロサイペディア 太古の世界III 絶滅した獣たち』
ロバート・サブダ、マシュー・ラインハート/作
わくはじめ/訳
大日本絵画 4180円
しかけ絵本界の黄金コンビによる、古生物シリーズの完結編。空飛ぶトカゲやマンモスなど、絶滅した35体の古生物たちが、大迫力のポップアップでよみがえる。最新科学による解説も充実。「次々と飛び出す古生物たちに目を奪われ、きっと興味も深まります」 中学年から
■『サファリ』
キャロル・カウフマン/文
ダン・ケイネン/作 きたなおこ/訳
大日本絵画 3520円
獲物を追いかけるライオン、耳をパタパタと揺らすゾウ……。ページをめくる動きに連動して、野生動物がまるで映像のように動きだす。「新感覚のしかけに、大人もくぎ付けになる一冊。解説も充実していて、見るだけでも、読みものとしても楽しめます」(嵐田さん:以下同) 中学年から
■『等身大ポスターがとびだす! ポップアップ人体図鑑』
リチャード・ウォーカー/著
坂井建雄/日本語版監修
ポプラ社 3080円
人体の仕組みをまとめた約20ページの図鑑の巻末についているのは、140センチメートルの人体模型のような飛び出すポスター。「頭蓋骨や肋骨が立体になっていて、奥をのぞいたりもできるので、イメージがわいて理解しやすいと思います」 低学年から
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