あとは、本人が「やりたい」と言ったことをやらせるようにしています。

 親が「これやってみれば?」って聞くと、興味がなかったものでも「やってみる」って言うんですけど、自分が本気でやりたいと思ったものとでは取り組む姿勢が違います。

 小学校に入るまえは、ぼくのすすめでサッカーを習っていたんですけど、小学生になったら「野球をやりたい」って自分から言い出したんです。ぼくは「せっかくサッカーを始めたんだから、もう少し続ければいいのに」と思ったんですが、野球に舵(かじ)を切ったらものすごく楽しそう。親だって他人だから、子どもの気持ちをコントロールすることはできないんだって気づきました。

アウトドアで「オフロードな子育て」を実践中

生き物が大好きな子どもたちは興味津々。あばれる君が沢ガニをとるためのしかけを用意(写真/あばれる君提供)

――冒険心といえばアウトドアですが、お子さんとキャンプなどには行くんですか?

 行きました! 家族でキャンプに出かけて、弓矢を作ったり、沢ガニをとったりしました。

 沢ガニはしかけを作って捕まえたんですが、子どもたちは生き物が好きなので、しかけに入るところをジーッと見てるんです。小魚が泳ぐ様子も観察している。その姿って、なんか尊いんですよ。

 沢ガニはしめるところまでいっしょにやって、「命に感謝して食べるんだよ」って伝えました。沢ガニのみそ汁はね、めっちゃくちゃうまかったですよ。子どもたちも大喜びで食べていました。

――アウトドアで子どもは成長する、って言いますよね。

 そうですね、お兄ちゃんにはテントの設営を手伝ってもらったり、荷物の準備を自分でさせたりしました。ちょっとずつ成長している感じです。

 弟くんはとにかく元気な子なので、キャンプの最中、ずっと楽しかったみたいです。ドラム缶風呂にも怖がらずに入っていました。子どもたち、帰るときには「もっといたい」って泣いていました。これからもオフロードな子育てをしていきたいですね(笑)。

 あと、ぼくの友だちのサバイバルスペシャリストのところにも連れていきました。みんな子ども好きなので、かわいがってもらっています。

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