親の英語力は関係ない!「日本語での親子の会話」を大切にして
Q1.オンラインと対面、どちらがいいの?
A. 子どもは、五感をフルに使って知識を吸収します。英語学習でも、リアルな空間で先生と会話したり、体を動かしたりする対面レッスンのほうが、子どもは楽しみながら英語を吸収し、集中力も持続しやすいのでおすすめ。ECCでも今は対面のほうが人数は圧倒的に多いです。とはいえ、お家によって通えない事情もあります。環境に合わせて、まずは体験レッスンを受けてみてください。
Q2.グループと個人レッスン、どちらがいいの?
A.「グループレッスンだと一人ひとりに先生の目が届かないのでは?」と心配する声もありますが、クラスの仲間と英語でコミュニケーションをとる経験から学べることはとても多いです。一方、個人レッスンでは、先生が子どもの性格やペースに合わせて指導できます。グループの中だと極度に緊張してしまう子には向いていると言えるでしょう。子どもの性格に合わせて、本人がのびのびとできるほうを選んでみてください。
Q3.日本人とネイティブの先生、どちらがいいの?
A.ネイティブの先生は発音や表現がナチュラルなのはもちろん、レッスン自体が異文化体験です。そんな空間にどっぷりつかれば、リスニング力やスピーキング力を高められるでしょう。一方、日本人の先生は子どもの英語学習のつまずきポイントをよく把握して指導できるのがメリット。文法や英語の読み書きをわかりやすく説明できますし、日本語で質問できる安心感もあります。まずは体験レッスンを受けて、子どもが安心して参加できる先生を選んでみてください。
Q4.英検は受けたほうがいいの?
A.英検の問題レベルは、5級が中1程度、4級が中2程度、3級が中学卒業程度です。さらに、上級になると時事ネタや抽象的な文章が多くなり、そもそも小学生の理解レベルを超えている問題も出るので、やみくもに子どもに受験させるのは賛成できません。小学生なら5級から始めて3級くらいまでがいいのでは。十分に実力がつき、「きっと受かる」という実感を持ててから挑戦し、合格して自信につなげるという流れがベストだと思います。無理して受験した結果が不合格だと、それ以降の英語学習のモチベーションまで下がることもあります。子どもが乗り気かどうかを大切にしてください。
Q5.親は英語を話せないけど、大丈夫?
A.英語の習い事をする上で、親の英語力は関係ありません。ただ、子どもが週1回、1時間のレッスンでしか英語に触れないと、なかなかなじめないのも事実。家では英語の音楽や動画などを一緒に楽しんだり、英語教室の宿題を習慣にする工夫をしたり、英語に触れる機会を増やすと、親しみ度はアップするはずです。むしろ、親御さんに大切にしてほしいことは日本語での会話だと思っています。親子でかわした豊かな日本語の会話は、いずれ英語でのアウトプット力にもつながります。
(取材・文/船木麻里)
朝日新聞出版

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