HiHi Jetsのメンバーが読者からの質問に答える「放課後はまかせて! HiHi JetsにQuestion」。今回は、高橋優斗くんが登場! 演技力が評価されている優斗くんが俳優志望の読者からの質問に、自己流の「役作り」法を教えてくれました。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」(朝日新聞出版)6月号から紹介します。

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Q)女優を目指しています。高橋くんの演技が大好きです。役と切り替えるために毎回やることはある? (ゆき ・ 14歳)

A)お~、ありがとうございます。そう言っていただけて恐縮です! 

 役との切り替え……。自分の気持ちの問題だけなのかもしれないけど、本番直前、「ヨーイ!」の声がかかった後に、意識的にまばたきをして、役のスイッチを入れるというのは、毎回やってますね。まぁでも、一番大事なのは、その前の準備なんだけど。セリフを覚えるのは当然として、その役のことを自分が納得いくまで理解できているかどうか。

 俺、役のノートを作るんですよ。台本や資料を見ながら、この人物はどこで生まれて、どんな環境で育って、どんな初恋を経験したのかとか、どんどん書いていくんです。元から用意されてる設定だけじゃなくて、想像力も働かせてね。で、ノートに書いた「記憶」を体の中に入れていく。目をつぶって「確かにこういう経験あったな」と思い込ませていく感じです。「あ~、あったあった」「はいはいはい」みたいな(笑い)。これは誰よりやってる自信はありますね。演技レッスンは受けてないので、自己流のやり方だけど、これをやると本当にどんどんその役が自分のものになってくるんですよ。結構、体力使うし、役によっては精神的にしんどいときもあるけど、それくらい役を理解できてないと、怖くてカメラの前に立てない。

 とにかく「うまくやる」みたいなことは考えず、役の「気持ち」を優先させて、反射的にリアクションをとる。そうするとブレないし、見てくださる方に楽しんでいただけるんじゃないかなぁ。誰がどんな役作りをしているかみたいな情報って、調べると意外とたくさん出てるから、自分に合うやり方を探してみてください。俺の演技で誰かにエネルギーを与えられたらいいなと思って頑張ってるけど、まだまだ。お互い、頑張ろう!

(取材・文/大道絵里子)

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大道絵里子
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