第2次世界大戦後、日本国憲法では、天皇は政治に関わることが禁じられ、日本国や日本国民統合の象徴と定められたのだ。

■キーワード
<律令国家>
律令(法律)に基づき、天皇をトップにした中央政府に権力を集中させた国家。
 
<摂関政治>
貴族が摂政や関白の地位に就き、天皇に代わって実権を握って行う政治。平安時代は藤原氏による摂関政治の全盛期だった。
 
<院政>
上皇や法皇が実権を握り、政治を行うこと。生前退位した天皇を上皇といい、出家して仏門に入れば法皇という。

<太政大臣>
律令国家での最高の役職。天皇から任命された。もともと皇族の役職だが、のちに貴族の役職となり、平清盛が武士では初めて任命された。のちに豊臣秀吉も任命された。

<征夷大将軍>
もとは、天皇から任命されて平安時代に東北地方の蝦夷の征伐にあたった最高司令官をいう。源頼朝の就任以来、武家政権のリーダーの役職となった。略して「将軍」。

<立憲君主制>
国家を統治する最高位の君主(天皇など)がいるが、一方で君主は憲法の規制を受ける統治形態。

※月刊ジュニアエラ 2019年5月号より

ジュニアエラ 2019年 05 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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