偏差値だけに頼らない中高一貫校選び2026

企画・制作/株式会社シーエム〈PR〉

選ばれる私学 “本物の先進教育” [全国実力校編]福山暁の星女子中学・高等学校

〒721-8545 広島県福山市西深津町3-4-1 TEL.084-922-1682

詳しくはhttps://www.akenohoshi.ed.jp/cyukou/
CLコース発表会「冒険の地図展」の最後に、自作で作成したプレゼン用のパネルをもって集合写真
CLコース発表会「冒険の地図展」の最後に、自作で作成したプレゼン用のパネルをもって集合写真

「Women for Others」
(他者のために生きる)
生涯にわたり学び続ける
学習者を育てる

 同校は1949年、戦後の混乱期にフランスのカトリック女子修道会「援助マリア修道会」が設立。「Women for Others」(他者のために生きる)を建学の精神に掲げ、聖母マリアの姿から生き方や考え方を学び、他者の幸せを求めてともに生きられる女性の育成を大切にしている。

 白水良尚教頭は「これからの時代に求められる人は生涯にわたって自律的に学び続けることができる学習者。近年はそのための改革を行ってきた」と話す。

 2023年度から導入した中学の新コース制は、入学から1年間、いろいろな学び方を体験(ブリッジラーニング)したあと、中2からは次の2コースのうち、自分に合った方を選ぶ。質の高い自学自習の力を身につける「アップデートラーニング(UL)」と、まだ世界にない「問い」を生み出す力を培う「クリエイティブラーニング(CL)」コースだ。もし合わないと感じればコース変更が可能だ。

 進路指導部長の池田真智子教諭は、こうした学び方改革を行った趣旨についてこう話す。「これまで教える側の私たちは生徒たちが失敗しないように大人が決めたやり方を強いてきたのではないかと。そこで生徒たち自身が学びの主人公となれるしくみに変えたのです。ULコースはコツコツと勉強して力をつけていく生徒に、CLコースは自分で問いを見つけ、その問いを深く探究したい生徒向けです」

 導入から3年が経ち、CLコースでの発表会では、例えば『なぜ席替えはワクワクするのか?』『メガネをはずすと世界が美しく見えるのはなぜ?』『なぜ人は注目されると普段どおりのパフォーマンスができなくなるの?』『可愛いとかっこいいの境界線は?』など独自の問いを立てる生徒が続出。

「これまでにない問いを自ら発し、その答えを探る力が身につき、非認知能力と同時に認知能力(学力など)も伸びて目覚ましい成長を遂げていると感じます」(池田教諭)

高校の新コース制が
2026年度からスタート

 2026年4月からは高校の新コース制がスタートする。「中学で身につけた力を高校でさらに伸ばしていきたい」(白水良尚教頭)との理由からだ。

 新コースは「学究コース」「探究コース」、「ライフクリエイトコース」の3つ。学究コースは高い学力を身につけ、難関大学を目指す生徒向け。探究コースは個人の興味や関心を出発点に多様な学力スキルを身につけたい生徒に向いている。前者はチェンジメーカー、後者はイノベーターを育てるイメージだという。

 どちらのコースもそのための土台となるのが学力だ。ただし「詰め込み学習」や「やらされ探究」ではなく、異なる教科で得た知識を繋ぎ合わせ、興味関心の種を紡ぎながら、「なぜ」を探究する深い思考力を育むことを目標にしている。

 白水教頭は「答えがない中で、いかに最適解を見つけていくか。そして見つけ出した答えに説得力を持たせ、多くの人たちの共感を得て、世の中が求める『正解』へと変えていくか。これからの時代はそうした資質を持った人が求められている」と話す。

 3つ目のライフクリエイトコースは通信制課程だ。「全日制に行けなかったからと諦めるのではなく、自らの可能性を開拓してほしい。多様な学びの選択肢を提供する学校でありたい」(白水教頭)と新設された。少人数で、全日制への転籍、全日制と同じ制服、部活動への参加が可能だ。

将来の夢や目標を持ち、
未来を自ら切り拓いていける生徒に

 池田教諭が生徒たちに「もし宿題やテストがなかったら、あなたはどのように学びますか?」と尋ねたとき、ある中2生は「勉強の仕方は無限大にある。行き詰まっても別のやり方を試せばいい」と答えた。

「中2生がこんなふうに思えるのはすごく素敵なことだと思うのです。自分なりの問いを深掘りし『私は将来こういうことがやりたい。だからこの道に進む』と未来を自ら切り拓いていける生徒を育てていきたい」と池田教諭はいう。

 25年度の大学入試選抜方式別の進学状況は一般選抜23%、学校推薦型選抜46%、総合型選抜31%。今後は総合型や学校推薦型選抜をより活用し、国公立や私立大合格者を増やしていけるよう努めていくという。

「大学入試がゴールではなく、社会に出てからもずっと主体的に学び続け、他者のために貢献できる女性を輩出していけるよう、教職員一同、生徒たちをしっかりとサポートしていきます」と白水教頭は力を込めた。

外観
歴代の高校生平和大使が平和について考えるシンポジウム開催

歴代の高校生平和大使が
平和について考える
シンポジウム開催

 日本被団協がノーベル平和賞に選ばれたとき、箕牧智之代表委員と一緒に同席していた第27代高校生平和大使の佃和佳奈さん(高3)をはじめ、同校の歴代4名の高校生平和大使が集まり、2024年11月、平和について考えるシンポジウムが同校で開催された。4人はこれまでの大使としての活動を振り返り、集まった全校生徒に向けて国内外で核兵器廃絶を訴える活動を紹介するなどした。「4人は平和への思いを若い世代にどう伝えていくのかを話し合い、自分たちで企画を立ててシンポジウムを成功させました。本人たちにとっては周りをどう巻き込み共感を得ていくかを学ぶいい経験になり、他の生徒たちにとってはロールモデルの一つになったと思います」(白水教頭)

白水 良尚

白水 良尚教頭

池田 真智子

池田 真智子進路指導部長

近石 康徳

近石 康徳数学科教諭

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❶カエルの研究に夢中な生徒(CLコース)のプレゼンの様子❷ULコースの授業で「ラーニングヒストリー(自分の学びの履歴書)」をお互いに共有している様子❸「インド式計算」にオリジナルの法則を見つけた生徒(ULコース)のプレゼンの様子❹自由研究の内容について大学院生(上智大学)に「壁打ち」をしてもらっている様子❺カトリックの行事としてクリスマス奉仕活動や亡くなられた方のために心を込めて祈る追悼式がある

楽しみながら数学を学び
最適解を導く力を伸ばす

 数学科の近石康徳教諭は昨年秋からFMふくやまが福山市内の小中学生に毎月届けている「月刊こども新聞」で「算数、数学を楽しもう」を連載している。「身近にあるちょっとした課題を算数や数学で解決する問題などを出題しています。あるアンケートによると算数や数学は得意な教科、苦手な教科ともに1位。楽しいと感じてもらえたら苦手が得意に変わり得るのではないかと。問題をきっかけに少しでも興味を持ってもらえると嬉しい」と近石教諭。「面白い探究の種を見つけ、その種をどう発展させ最適解を探すかという時、数学は大事な手段の一つです」(白水教頭)

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提供:福山暁の星女子中学・高等学校

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選ばれる私学 “本物の先進教育” [全国実力校編]梅光学院中学校・高等学校

〒750-0019 山口県下関市丸山町2-9-1 TEL.083-227-1200

詳しくはhttps://www.baiko.ac.jp/highschool/
梅光学院には、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、韓国など、長期・短期の研修や留学制度がある。写真は、海外ボランティア実習の様子。カンボジアの子どもたちのもとを生徒たちが実際に訪問する
梅光学院には、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、韓国など、長期・短期の研修や留学制度がある。写真は、海外ボランティア実習の様子。カンボジアの子どもたちのもとを生徒たちが実際に訪問する

主体性、国際性を育み、
他者のために貢献できる人材を育成

 梅光学院中学校・高等学校はプロテスタントの宣教師・ヘンリー・スタウト夫妻が長崎に英語塾を開設して以来、153年にわたってキリスト教信仰に基づく教育を行なってきた。幼稚園、小学校、大学を併せ持つ学校法人梅光学院の理事長を務め、同中高の樋口紀子校長は建学の精神について「『強くしなやかな精神と、新しい世界を切り拓く能力を、他者のために用いることのできる人間を育てる』です。主体的に自ら考え、行動できる生徒の育成を重視しています」と話す。

生徒の主体性を育む
独自の取り組み

 同校には主体性を育むために行っている独自の取り組みが主に2つある。「ドラマエデュケーション」(中1〜高2)と「探究ゼミ」(中3〜高2)だ。

 ドラマエデュケーションとは演劇の手法を用いて生徒の自己表現力やコミュニケーションを高める教育のこと。演劇舞台で活躍しているプロの教員が指導し、授業の中で誰かを演じることでその人の気持ちを慮ったり、どのように人間関係を築いていくかを考えたりする。

 重村雄太教頭は「すべての土台となる力として、特に力を入れて取り組んでいます。自分とは異なる立場を演じることで、相手がどう思うか、どんな言葉をかけたらいいかなどもわかるようになります。高2にもなると、相手の立場を尊重しながら堂々と自分の意見を言えるようになり、人を惹きつける魅力も漂ってきます」と話す。

 一方、「探究ゼミ」は、探究的な学び方を身につけるプログラムだ。今年度の中1からは「探究基礎」を新設。「中学時代に資料の調べ方やプレゼンテーションの方法など探究に必要な基礎的な力をしっかりと身につけておけば、高校で本格的に行うとき、内容がより高度化すると思いますので、中1から学びを充実させることにしました」と重村教頭。高校では興味あるテーマを決めてグループで調査を深め、高2の最後に論文を作成、発表する。「各生徒の志望大学にお願いし、生徒と一緒に訪問して論文の添削指導を受けています。来年度からは大学だけでなく企業とも連携して活動の質を高めていきます」(重村教頭)

 生徒たちは学校行事や委員会活動なども主体的に企画、運営。校則も生徒会が中心になって校長と一緒に考え、今の時代に即したものに作り変えている。学校から与えられた「当たり前」に疑問を投げかけ、どうしたらいいかを生徒たち自らが考え、議論し、適切な答えを見つけ出していく。「そうした生徒主体の取り組みが本校をより良くしていく力の源泉となっています。様々な活動を通じて自分が将来どんなことで社会に貢献できるか、そのためにはどのような進路を選択したらいいかを自ら考えていきます」と樋口校長は語る。

キリスト教教育を実践し
「人に尽くす生き方」を学ぶ

 キリスト教教育を実践する同校では、中高6年間、聖書や「人に尽くす生き方」を学ぶ。「ここで培ったすべて学びや経験は、自分のために使うのではなく、他者のために用いなさいと言っています。なぜなら自分が選びとったのではなく神様が与えてくださった学び、経験だからです」(樋口校長)

 志願者が参加する「海外ボランティア実習」はそのよい例だ。これは月に一度のサマリアデー(教育支援が必要な海外の子どもたちのために任意で献金を行う日)で支援しているカンボジアの子どもたち数人のもとを生徒たちが実際に訪問するというもの。元々大学生を対象に実施していたが、昨年度から中高生も一緒に行くことに。2025年2月の実習では約10人が参加した。

「ただ献金をして終わりではなく、支援している子どもたちがどんな環境で暮らし、何に喜び、何に困っているかなどを実際に自分の目で見て肌で感じることで、背景にはこんな問題があるのかといった気づきもあり、参加した生徒たちの視野はどんどん広がっていきます。本校ではこうしたサービスラーニングに積極的に関わる生徒たちが多いです」(樋口校長)

 生徒の多様性を重視しているのも同校の伝統だ。今年度から高校では障がいのある車椅子の女子生徒を受け入れた。旧館などをバリアフリー化し、入学後、生徒同士の交流を促す「絆キャンプ」にも円滑に参加できるよう関係者らで話し合った。

 法人事務局長などを務める只木徹主幹教諭は「短期留学やサービスラーニング、探究学習、学校行事などいろいろな体験を中高6年間で積むからこそ、価値観の異なる多様な人たちを受け入れ、『人のために仕えるんだ』という強い思いが育まれていると感じます。そうした志を持って巣立っていく生徒が多いのは本校の誇りです」

 進路については一般の大学指定校枠に加えて、キリスト教同盟校推薦枠を所持しているため、ICU、関西学院など難関私立大学への進学率が高いのも特長だ。

「最近は自分さえよければいいといった世界の風潮もありますが、誰かのために生きることの方が喜びは大きいと考えられる生徒を育んでいきたいです。校内だけでなく外の世界にどんどん出ていって挑戦や失敗をしながら、未来に新たな価値を創造できる人になってほしい。本校には生徒の大きな夢や目標をサポートできる教師陣と十分な施設が整っています。生徒たちの主体性を大切にしながら、親身に寄り添ってまいります」と樋口校長は微笑んだ。

外観
「Wake-Up全員留学」で学びに目覚める!

「Wake-Up全員留学」で
学びに目覚める!

 入学後、中1と高1がオーストラリア(中1、2週間)フィリピン(高1、3週間)へ短期留学する「「Wake-Up留学」は同校の恒例行事だ。昨年度までは学年全員参加だったが、円安などの影響で今年度からは選択制に。留学必須の「Global Study for Service(GSS)」と、参加任意の「Study for Service(SS)のどちらかのコースを選べる。「入学していきなり異国に行くわけですから、中には帰りたいと泣き続ける生徒もいます。しかし、そんな子でも1週間もするとなんとなく相手の言っていることがわかるようになります」(樋口校長)。こうした貴重な異国での体験は文字どおり「目覚め」となり、帰国後、学びの大いなる動機づけになっている。

樋口 紀子

樋口 紀子校長
学校法人梅光学院理事長・学院長
梅光学院大学学長

重村 雄太

重村 雄太教頭

只木 徹

只木 徹主幹教諭
事務長
梅光学院大学
副学長・教授・事務局長

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毎朝礼拝を行い、聖書の御言葉から「人に尽くす生き方」を学んでいる

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❶ドラマエデュケーションは演劇舞台で活躍しているプロの教員が指導❷中1~高2の探究ゼミ。中1の探究基礎からスタート❸卒業研究では大学だけでなく企業とも連携❹中1の絆キャンプ。様々なプログラムを通して、他者を尊重、仲間と協力することを学ぶ❺軽音楽部は全国大会にも出場

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提供:梅光学院中学校・高等学校

選ばれる私学 “本物の先進教育” [全国実力校編]西南学院中学校・高等学校

〒814-8512 福岡県福岡市早良区百道浜1-1-1 TEL.092-841-1317

詳しくはhttps://hs.seinan.ed.jp/
理科では、数多くの実験を通じて科学を論理的に考え、興味関心をさらに深める
理科では、数多くの実験を通じて科学を論理的に考え、興味関心をさらに深める

「キリストに忠実なれ」の精神に
基づき自ら学び考え社会に
奉仕できる人を育てる

キリストの教えを
礼拝や聖書から学ぶ

 キリスト教教育を基盤とする同校は1916年の創立以来、創立者C.K.ドージャーの遺言「西南よ、キリストに忠実なれ」との建学の精神を109年間にわたって大切に受け継いできた。自主性を尊ぶ校風のなか、自ら学び考える力を養い、「神から授けられた賜物(能力、個性)を最大限に伸ばし生かす」ための質の高いカリキュラムと多彩な支援プログラムが整っている。

 教育の土台となるのはチャペル(礼拝)と聖書の授業だ。週一度の礼拝では牧師や先生など様々な人の講話を聴き、感想を「チャペルノート」に記入。生徒同士で共有する。早川寛校長は「その積み重ねが財産になります。多様な講師のお話や授業を通じて『自分自身を愛するように隣人を愛する』『心、思い、精神を尽くして神様を愛する』とはどういうことなのか、今の社会はどうなっているか、自分はどう生き、社会のために何ができるのかを一人ひとりが考えていきます」と話す。

理科実験や国際交流
プログラムも充実

 学力や個性、希望進路に応じたきめ細かな指導を行っており、特に理数教育や国際交流プログラムには力を入れている。

 高校の理科では、生物、物理、化学それぞれに実験室、講義室があり、実験専門の理科実験助手2名が常駐。教科の教諭と連携しながら授業内容と連動したタイムリーな実験を実施。直接見て触れて確かめながら知識をつけることを重視している。

 文系の学校と思われがちだが、各学年の約半数は理系志望だ。2025年度大学入試の文系、理系の合格者割合を見ると、国公立大学と私立大学を合わせた合計比で理系が44%(文系は56%)にのぼるのも、生徒たちが楽しく学べる環境があるからだ。

 留学生の受け入れなど国際交流プログラムも活発に行われている。生徒たちは世界各国からやってきた留学生と高校のクラスで接することで刺激を受け、海外研修、短期や長期の留学を決めることも少なくない。様々な世界の人たちと交流を深め、文化などの違いを認め、互いに理解しあうことが「よき隣人」として平和な世界を構築する力を培うことに繋がっている。

「人々を幸せにすることが喜び」と
思える人を輩出するのが使命

 進路指導について、「偏差値によって進学先の大学を決めるといった指導はしていません。一人ひとりの能力や可能性を最大限発揮できるようサポートに徹しています。何のために勉強(探究)をするかといえば、課題を見つけ、社会に役立つ解決策を見出して人々に尽くすため。そのために最も大切なのは、目に見える事象の背後に秘められている『目に見えないもの』を見抜く力です。目に見えないものを読み取り、想像し、思いやる力へと方向づけられる学びこそ本当の学びだと思います。自己満足ではなく人々を幸せにすることが喜びだと思える生徒を育て、輩出することが本校の使命です」と早川校長は力を込めた。

探究学習で「みらい甲子園」に出場し
九州北部エリア大会で最優秀賞を受賞

 総合的な探究の時間で「フェアファンタジーランド 全ての人が楽しめる遊園地」を考案した高3生の山下真穂さん、大神奏音さん、西原咲嬉さんの3人(団体名は「ハーモニーアクション」)が25年3月、「2024年度SDGs QUEST みらい甲子園九州北部エリア大会」でアクションアイデア最優秀賞を受賞。全国各地の最優秀賞チームが集う「全国交流イベント」(25年10月、大阪・関西万博にて開催予定)に参加する。

 フェアファンタジーランドとは、障がいの有無に関わらず全ての人が等しく遊べるこれまでにない遊園地だ。「心拍数測定デバイスを装着したお化け屋敷、視覚障がい者でも風や音、高所の景色を五感で感じ取れるジェットコースター、同伴してくれる案内ロボット、目隠しをして壁にある形を辿る迷路などのユニバーサルデザインを詰め込みました」(大神さん)

 発想のきっかけは「修学旅行先のディズニーランドで障がいのある方が困っている姿を見かけたこと」(西原さん)。彼女たちは「あらゆる人が楽しめる遊園地を作ることができないか」と疑問を抱いた。 

「これまでにないアイデアを生み出すため、氷山モデルを用いたり、既存の考えに様々な要素を掛け合わせたりして解決策を考え、バリアフリーな共生社会を目指しました」(山下さん)。

 三人の夢は、山下さんが「国際企業間の問題などを仲介する弁護士」、大神さんは「国家公務員としてホームレス支援や子どもの教育問題に取り組みたい」。国内外を見たい知りたい西原さんは航空会社のCA志望。3人とも卒業後の進路進学に明確な目標を持っている。

「探究学習を通じて、身近な出来事の中から課題を見つけ、その解決のためにはどうすればいいかを学ぶことができた」と三人は口を揃える。早川校長がいうように、目に見えない物事の本質を捉えてこれまでにない独創的なアイデアを生み出した彼女たち。「万博では社会実装化を目指し、全国各地のチームと議論したい」と瞳を輝かせた。

外観

グローバルで活躍するための
「礎」を築いた場所

岩下友美さん

岩下友美さん(1998年卒業)

NASAジェット
推進研究所 研究員

 西南学院高校での3年間は、世界観が広がり、人生の礎を築く重要な時間となりました。家族は仏教徒ですが、キリスト教信徒の考え方の基盤に触れ、異なる価値観を柔軟に受け入れる姿勢を育むことができました。所属した無線部(現在はマルチメディア部)での活動では卒業生との交流などを通じて、社会で生き抜くには人間力や柔軟な対応力が求められることを知り、それまで「勉強がすべて」と思っていた自分の考えが揺さぶられました。現在は米国のNASAで火星探査機の運用に携わっています。日本とは異なる文化、価値観の中、チームの一員として貢献する上で当時の学びが確かな基盤となり、日々の業務に生かされていると感じます。

早川 寛

早川 寛中学校・高等学校
校長

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2025年5月15日、全校生徒が参加して創立109周年記念式が行われた

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❶先輩(岩下友美さん、上段PICK-UP)によるNASAのラボツアー❷毎週1回、チャペルで礼拝を行い、聖書の教えを学ぶ❸「探究marché」では個人やグループが興味関心のあるテーマを探究し発表❹中高合同体育祭を「みずほPayPayドーム福岡」で開催❺中学生徒会主催で「UNIQLO服のチカラプロジェクト」に参加。3600枚の子供服を回収して届けた

山下 真穂

山下 真穂高3生

大神 奏音

大神 奏音高3生

西原 咲嬉

西原 咲嬉高3生

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提供:西南学院中学校・高等学校

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